「新党
・自由と希望」公認候補内定者、2名決定

3月16日党名発表ともに、今年の夏に行われる参議院議員通常選挙の「新党・自由と希望」の公認候補内定者として、2名を発表しました。一人は小森禎司桜美林大学教授。もう一人は私─白川勝彦です。小森教授から最終的に公認候補者となることの承諾をいただいたのが3月15日夜でしたので、このことをサイト上で発表する準備ができませんでした。このことを私の方から正式にサイトで報告するのが遅くなったことをお詫び申し上げます。
小森教授と私が最初にお会いしたのは、『読売新聞』で私の決起が報じられた一週間後くらいでした。このころまだそんなに忙しくなかったものですから、私の決起にエールを送ってくださった方や候補者になりたいという方にかなりお会いしました。そんな中で、小森教授に最初にお会いしたときから、こういう方にぜひわが党から立候補してもらいたいと私は強く思いました。
しかし、私が立ち上げようという新党に熱いエールを送ってくださることと、この新党から候補者として立候補を決断してくださることはまったく質の違う問題です。もちろん小森教授も最初のうちは私に熱いエールを送ってくださるおひとりでした。その後何度かお会いする度に、私の小森教授への熱い思いは強まるばかりでした。
 新党の党名を発表する際、あわせて第一次の公認候補予定者としてぜひ私とともにぜひ発表したいと考え、3月15日夕方お会いし候補者となっていただきたいと改めてお願いしましたところ、ご決断をいただきました。そして、昨日正式に発表した次第です。
小森教授の経歴などは、別に改めて紹介させていただきますが、生まれたときから全盲という大きなハンディキャップを持ちながら強靭な精神力で困難を乗り越え、平成9年に桜美林大学の教授となり、英文学の教鞭をとられています。専門は、イギリスの盲目の大詩人ジョン・ミルトンの研究です。イギリスで政教分離ということを最初に熱心に主張したのがジョン・ミルトンだったということを、私は小森教授からはじめて教えていただきました。
記者会見の席で私は簡単に紹介だけをし席をゆずり、あとは小森候補予定者から決意表明をしていただきました。小森候補予定者のあいさつと決意表明が終わったとき、大きな拍手が自然と沸き起こりました。小森教授の日本の政治を変えなければならないという真摯な熱い思いが多くの記者の心を打ったのです。私もいろいろな政治家の記者会見に立ち合ってきましたが、こんな光景を見たのは初めてです。記者会見の席で配られた小森候補内定者の決意文を紹介します。
新党参加への決意
桜美林大学教授
小森 禎司
 一月三十一日、新世紀初の国会が始まった。百年の計を立てる重要な国会だ。
不況対策、行財政改革など、課題が山積する中、国民は実りのある政策論争を期待した。然し、またしても、KSD疑獄や、官房機密費の着服など、政策論争以前に解明されなければならない問題が急浮上して政策論争に入れない状態が続いている。このような状況のなかで、国政に対する不信と失望感を新たにしたのは、私だけではないであろう。そのような中、去る二月四日付読売新聞朝刊に、白川勝彦氏が自民党を離党し、新党を結成して夏の参議院選挙に臨むとの記事を見た。
この記事は、私の心を躍らせた。
二月十五日発行の週刊文春には、「白川勝彦―これは『平成の奇兵隊だ』」という記事が掲載され、白川新党のビジョンが紹介されている。この記事のなかで、白川氏は、「国民は、あらゆる分野で、自由にして、公正なものを求めている。しかし、自民党に、自由と公正を期待できない以上、私たちはこれと袂を分かち、外側に新しいリベラルの旗を打ち立てなければならない。そして、リベラルな政治の対極にあり、良識ある自立した国民を抹殺しようとしている自公保連立政権を倒すことに、全力を尽くさねばならない」と言っている。
さらに「白川新党は、『平成の奇兵隊』でありたいと考えます。参集者は、有名無名を問いません。政治経験のあるなしも問いません。日本の将来を憂い、旧体制の打破を願い、自由を愛し、高潔な志を持つ人々が結集して、維新を成し遂げようとする集団でありたいのです。」とも言っている。
私は、十七世紀、イギリスの詩人、ジョン・ミルトン(1608~74)を研究している。ミルトンは、大叙事詩『楽園喪失』によって、広く世界にその名を知られているが、彼にはもう一つの顔がある。それは、オリバー・クロムウエルの率いるピューリタン革命に身を投じ、革命政府のラテン語書記官として、時の圧制政治に反対し、自由のための闘いに健筆を振るったことであった。白川氏の決意表明に見られる、「日本の将来を憂い、旧体制の打破を願い、自由を愛し、高潔なこころざしを持つ人々が結集して、維新を成し遂げようとする集団でありたいのです」と言うくだりは、まさに愛国者ミルトンの思いでもあった。白川氏は憲法の自由を守る立場から「政教分離」(Separation
of Church and State)を訴えている。これもまた、今から三百五十年も前に、ミルトンが主張したことである。
白川氏は、自らの行動を「平成の奇兵隊」になぞらえている。「奇兵隊」と言えば、幕末の志士、高杉晋作が創設した軍団である。高杉は維新の夢を果たせなかったが、その夢を、白川氏には是非果たしてほしい。自分の思いを高杉になぞらえる白川氏に、私は殊のほか親近感を覚えた。白川新党は、高杉晋作をスタートラインとし、ゴールの坂本竜馬に向かって、前進してほしい。岩見隆夫氏は二月十日付毎日新聞朝刊の「近聞遠見」の欄で、白川氏の自民党消滅論にエールを送った。私も白川新党を支持し、その一兵卒になりたい。
最低でもあと8人の候補者を決定していかなければならないのですが、小森教授のような人の心を打つものをもっているすばらしい候補者を擁立したいと考えています。そして、今日の私たちの祖国─日本の窮状をみるとき、「新党・自由と希望」の志を体現するすばらしい候補者が必ず名乗りをあげてくださると私は信じています。そのことを信じて、私は各分野から候補者を公募することにしました。今日発表した公募要綱は別に掲載します。
12:30 東京・砂防会館の事務所にて

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