─古文書蔵─
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日刊スポーツ・テレビ朝日からのビジターへ日刊スポーツ・テレビ朝日の記事を観て私のWebサイトをお訪ねいただいた皆さん、こんにちは。白川勝彦です。両記事とも丁寧に取材し、誠実な報道をしてくれました。いずれも、スペースと放映時間に制限がありますから、問題の「職務質問」の全部を詳しく伝えることができないのは、仕方ありません。掲載しております「忍び寄る警察国家の影」にでき得る限り詳細に全様を書いておきましたので、お読みいただければ幸いです。 それにしても、マスコミの影響とは凄いものですね。日刊スポーツに私の記事が載ったのは、12月7日朝でした。この2日間で、私のホームページにあるアクセスカウンターは、10530も跳ね上がりました。私のサイトは、政治家のものとしてはいまなおアクセスが多いのですが、それでも普段は300前後でした。それが1日に5000以上です。日刊スポーツの発行部数は、約200万部だそうです。テレビ朝日の『Jチャンネル』で放送された時間は4分間でした。私は観ていなかったのですが、朝の新聞記事を紹介する番組を観てアクセスした方も、けっこうあったのかもしれません。 2000年3月、私の秘書の交通違反もみ消し事件のことが全国各紙の1面トップで報道されたその日でも、私のサイトへのアクセスは3000までありませんでした。ひとつは、インターネットがこの4年間で普及したからだと思います。もうひとつは、乱暴な職務質問なるものに、多くの人々が関心をもっているからでしょう。そうなんです。多くの人々に関心と注意を喚起したかったので、問題の職務質問のあった直後に、永田町徒然草にこのことを書いたのです。多くの方々からメールをたくさんいただきました。関心の高さを感じたのですが、マスコミからの問いあわせはありませんでした。 日刊スポーツの記者からメールを貰ったのが、12月4日15時24分でした。翌日(日曜日)の午後に、記者さんと会いました。真面目で熱心な、好感のもてる記者さんでした。そして同紙に「渋谷で職質した相手は国家公安委員長だった!!」との記事が載ったのは、7日朝でした。それからのブレークが始まったのです。多くの人々の関心の高さが窺われます。私は良かったと思っているのですが、家内からはこっぴどく叱られました。
もともと、私はダンディとかいうことにほとんど関心がありません。当日の服装は、お義理にもダンディとはいえないでしょう。でも、犯罪者と疑われるような服装とも思っていないのですが…。それに、服装で人を犯罪者と疑うなんて、差別ではないでしょうか? しかし、こんなことは、本筋の話ではないのです。吉良の仁吉じゃありませんが、「男心は男でなけりゃ、分るものかと諦め」ております(笑)。「ボロは着てても心は錦」という歌もあります。 さて、今晩よほどのことが起きない限り、テレビ朝日の『報道ステーション』で再び、私が職務質問されたことについて、報道してくれるそうです。昨日取材を受けました。問題の職務質問の実態を、さらに多くの人々が知ることになります。警察のコメントも披露されるそうです。ぜひ観て下さい。私は、元国家委員長として、私が受けたような職務質問が横行することになれば、それは本当に恐ろしいことだと考えているのです。そして、それは警察への信頼をなくしてしまう自殺行為なのです。何でこんな簡単なことが分らないのか、悲しくなってきます。 それでは、またときどき覗きにきて下さい。これからも私の身辺でいろいろなことが起きるでしょう! 警察国家だけは、作ってはなりません。自由は完全になくなります。自由の戦士である私にとって、このサイトは唯一の戦う武器なのです。アクセスに感謝申し上げます。 09:45新潟県長岡市のホテルにて |
片山知事の英断前号でお約束した「災害と政治家(その2)」を先週の金曜日にアップしました。お読みいただけましたでしょうか。被災地の皆さんにとっては、非常に関心のある深刻な問題ですから、誤りがあってはならないと、いろいろと調べたりしていまして、ちょっと時間がかかりました。災害救助法や被災者生活再建支援法には、文字面だけみるといろんなことが書いてあるのですが、これを現実の災害に当てはめると、本当に問題が多いのです。この土・日・月の3日間、被災地を回りながらこのことをつくづく感じました。もっとも、他の法律や制度でも同じことがいえるのですが…。民法や刑法と違って、行政法規には解釈の余地が少ないので、現場の行政当局もどうにもならないのです。 この小論の最後で紹介した、鳥取県西部地震に対して片山善博鳥取県知事が作った制度は、画期的なものでした。政治家が決断するというのは、このようなことだといいたいのです。平成8〜9年にかけて私が自治大臣を務めていた時、片山氏は税務局の固定資産税課長をしておりました。あまり肩に力を入れない温厚な人でしたが、非常に存在感のある課長でした。官僚出身ですから、政策には明るい知事です。ちゃんとした理論や政策をもち、かつ、政治家としての決断力があるから、このような制度を作れたのです。蛮勇だけでは、現実の制度を作ることはできません。最近、地方自治のことで、よく片山知事をテレビなどで拝見します。いつも正鵠を得た発言をしています。派手なパフォーマンスはしませんが、注目しなければならない知事の一人です 。 災害に同情はするけれど、あまり関心はないという方もおられると思います。それにもかかわらず、このWebサイトで新潟県中越地震のことを何度も取り上げたのは、ひとつは被災地が私の選挙区であるからです。テレビや新聞でもう十分報道されているので、あえて私が報告する必要はないのかもしれません。しかし、私なりに感じたことを私のサイトを愛読して下さる方々にお伝えするのは、また別だろうと思ったからです。もうひとつは、政治家の役割や責任とは何かということを、災害対策を通じて問題提起したかったのです。それは、「政治とは何か」を考えることでもあります。今年は本当に災害の多い年でした。多くの方々が被災されました。小泉首相の何らかの決断が被災者に勇気を与えたり、元気付けたりしたかどうか。これは、小泉政治を評価する上で大きな要素だと思います。 災害は、ひとつの極限状態です。極限状態に、国民がどう対処するか? ボランティアを含めて、国民の方はいろんな災害の経験を積み重ねて、災害に対処する術を身に付けているのではないかと思います。しかし、政治家の対応は、ほとんど進歩していないとの感を拭えません。政治の場に長い間身をおいたものとして、慙愧の思いです。極限状態において国と国民を守ることは、政治家の使命です。普段偉らぶって国家防衛や危機管理などをことさらに強調している政治家ほど、極限状態の中で意外にダメなのだと、私は思っています。これは、私の偏見かもしれませんが…。例としては、ちょっと適切でないかもしれませんが、自民党が野党になった時、勇ましかった政治家の無様な右往左往を嫌というほど見せられたからです とかく柔軟性に欠ける役人を含めて、みんなの勇気と力を引き出し、極限状態に対処する。国民に対する愛情と信頼がある政治家でなければ、こうしたことはできないのです。「護民官」という言葉に、政治家の原点があるような気がします。古代ローマにあった官名です。護民官のジュリアス・シーザーは、ローマ市民の熱狂的な支持を得ていました。しかし、皇帝となったジュリアス・シーザーは、ローマ市民の支持を急速に失いました。構造改革を髪を振りかざして叫ぶ小泉首相は、極限状態に対処するというより、あえて極限状態を自ら作って楽しんでいる ─ そんな気がしてならないのは、私だけでしょうか。 12:00東京の寓居にて |
あの日から1ヶ月…新潟県中越地震の発生は、10月23日でした。あの日から1ヶ月が経ちました。先週の土曜日から丸4日間、私は被災地を改めて視察してきました。これまで道路の関係で行くことができなかった北魚沼郡川口町も訪ね、震度7の地震に襲われたこの町を、詳しく案内してもらいました。倒壊した家屋が多数あり、ほとんどそのままです。道路には、いたるところで大きな亀裂が走り、応急的に砂利が埋められ補修されていますが、車でやっと通れるだけという状態です。阪神淡路大震災を視察した時、神戸で目にした光景と同じです。 被災地の復旧の程度は、地域によってさまざまです。十日町市などでは、目で見たところ復旧は相当進んでいるように見えますが、社会生活や生産活動が平常に戻ったかというと、ほど遠いのが現状です。地崩れの惧れがあるため避難所生活を余儀なくされている集落も、いまなお相当数あります。川口町などでは、多くの人々が避難所生活をしているため、その救助に依然として多くの労力を割かなければならず、復旧は、ようやく緒につきはじめた状況です。古志郡山古志村は、全村民が長岡市に避難しています。復旧したくても、何一つできない状態です。 復旧についても、このように地域によって状況が異なるのですから、復興となると、地域ごとに異なった施策が必要になってきます。まだ、どの被災地でも復旧に全力を割かなければならず、復興までは、とても思いが及ばない段階です。それには理由があります。中越地域はどこも豪雪地帯で、雪の降る前に、どうしても済ましておかなければならない復旧要件が、多くあるからです。しかも、応急的な第一次復旧は別にしても、本格的な復旧をする段階では、復興計画をしっかりと視野に入れなければなりません。そうしないと、二重に費用をかけることになってしまいます。 小泉構造改革は、地方と中小企業を切り捨てる改革といわれてきました。この10年間で、地方は体力を大きく減退させられました。地方再生のビジョンをもつことがなかなかできない中で、苦闘しています。中越地域も例外ではありませんでした。そんな状態のところに、地震という大きなダメージを負ってしまったのです。二重苦、三重苦の中で、確かな地域再生のビジョンをもつことは、口でいうほど簡単なことではありません。しかし、地域再生の確かなビジョンをもたずしての復興は絶対にあり得ませんし、実は、本格的な復旧さえ、できなくなっているのです。現に、山間部で住宅が大きな被害にあった方々の中には、離村を決意した方が実に多くおられます。店舗をやられてしまった商店などでは、廃業もかなりに上ります。事態は、小泉首相が考えているよりはるかに深刻なのです。復旧と復興についての私の考えは、「災害と政治家(その2)」で詳しく述べたいと思い、いま書いているところです。被害状況が明らかになればなるほど論点が多くなり、簡単にはまとめることができません。どこかで区切って、近いうちにアップしたいと思っています。 最後にひとつだけ、言いたいことがあります。被災地を回っていながら、いつも私の頭をよぎっていた思いです。いま目の前でみている被害と同じような現状が、イラクのファルージャなどでは起こってい る─ それは、人間が引き起こした被害です。テロとの戦争・イラクの民主化のためと誇らしげに語られています。小泉首相はこれを支持し、その内閣を、日本国民の半数ちかくが支持しています。何万人、何十万の人々の命を奪い、住居と生活を破壊しながらやろうとしている民主化とは、一体何なのであろうか。本当にイラク国民を思いやる心があるのだろうか。人々の平穏な生活が破壊されることが、いかに非人間的であるか、被災地を回れば回るほど、私の確信となっています。わが郷土の被害を目のあたりしながら、はるか遠くのイラクのニュースに接する度に、ますます暗澹たる思いにかられるのです。 12:00東京の寓居にて |
白昼堂々、4人組が! (その3)
09:10東京の寓居にて |
白昼堂々、4人組が! (その2)
23:50東京の寓居にて イェーリング Rudolf Von Jhering 1818-1892 |
白昼堂々、4人組が!
23:50東京の寓居にて |
災害を考える土曜日の午後7時30分から翌日曜日の午後8時まで、NHKが「NHK24時間キャンペーン〜被災者の声・いま私たちができること」という番組を24時間半ぶっ通しで放送しました。民放では24時間番組が放送されますが、NHKがこうした企画をし、放送することは極めて異例のことです。今年わが国を襲った台風では200人以上の方々が亡くなりました。新潟県中越地震では今日現在で39人が死亡し、いまなお数万人に方々が避難所生活を余儀なくされています。ですから、私はこうした企画を評価します。どんな番組なのか見極めたくて、24時間番組の大半をみました。 新潟県中越地震の被災地では、いまなお余震が続き多くの人々が避難所生活をしているために、このウエイトが圧倒的に多い番組となりました。これはやむを得ないことであり、また被災地の住民の一人としてありがたいことでしたが、台風災害についても改めて知ることができ、災害ということを考える上で非常に参考になりました。10月20日から3回にわたり掲載してきた「テレビ雑考」の観点からいえば、いろいろと注文をつけたいことはありますが、今回はその志を多としてあえて何も申しません。 ただ気になるのは、こうした番組に多くの視聴者がどう反応したかということです。NHKは、視聴率など気にせずにこういう番組を放送してもいいと私は考えますが、この番組の視聴率はやはり気になります。災害というものに対する国民の関心がどのくらいかというひとつのバロメーターになるからです。後日、この点はぜひ調べてみたいと思っています。 さわさりながら、この番組があまりにも長いものですから、この番組をみながら「災害と政治家」という小論を認めました。これは、新潟県中越地震の現場を回りながら私自身がずぅーと考えてきたことでした。これをまとめて書くいい機会だと思ったからです。テレビを見ながらの記述ですし、出先での作業ですので、不十分なところが多々あります。しかし、多くの人々が災害というものに関心をもっている時に読んでもらった方がいいと考え、あえて掲載することにしました。ご一読いただければ幸いです。 02:10長岡市のホテルにて 刻々と変わる震災関連情報は、被災された方々向けを中心に |
ブッシュ再選に思う
03:40 東京の寓居にて 刻々と変わる震災関連情報は、被災された方々向けを中心に |
香田さんの殺害と地震
08:10 東京の寓居にて 刻々と変わる震災関連情報は、被災された方々向けを中心に |
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