白川勝彦近影(HOMEへ戻る) HOMEへ戻る
白川勝彦 (HOMEへ戻る) alt+h
TOPへ
永田町徒然草 alt+n 選挙 alt+v アルバム alt+a 政治理念 alt+p 白川文庫 alt+l(小文字L) 情報室 alt+i 後援会 alt+s
[その1へ] | [その3へ] | [その4へ] | [その5へ]
民主党公認問題(その2)
  2003年10月24日
教えてください、菅総理 ─ 付・手紙を出した直後の記者会見での内容 ─

私、白川勝彦は本24日、以下の手紙を菅代表宛に提出しました。


教えてください、菅総理。

菅代表におかれましては、政権交代を実現するため、東奔西走されておられること心から敬意を表します。

小泉内閣の悪政に対する怒りは非常に強いものがあります。また、民主党と自由党との合併、新しい民主党と社会民主党の選挙協力により、多くの小選挙区で政権交代の旗を掲げる候補予定者に対する熱い期待が着実に盛り上がっています。政権交代は、いまや現実性をもった呼びかけであり、あと一歩の努力で必ず実現できます。

そのためにいま一番大切なことは、300のすべての小選挙区に政権交代の旗を高く掲げる候補者を擁立することであります。ひとつの例外も許されません。なぜならば、政権交代を望む有権者がすべての小選挙区に多くいるからであります。その必死さが、民主党を中心とする野党が政権交代のために本気で戦っていると多くの国民に感じさせ、力強いエネルギーを呼び起こすのです。

民主党本部は、新潟5区の有権者に対し、政権交代のためにどの候補予定者に協力して欲しいという明確なメッセージを発しておりません。公示日が日に日に迫る中、誠に遺憾なことであります。政権交代の旗を掲げて必死に戦っている私たちの陣営にとって大きな障害となっています。また、新潟5区の有権者に対し、誠実さを欠くことになると思料します。

300のすべての小選挙区で民主党を中心とする野党が必死に戦えば、政権交代を掲げる陣営は必ず勝つことができます。そして、あなたは、総理大臣に指名されるでしょう。いや、そうしなければならないのです。それは、政権交代の旗を掲げて戦っている私たちの責任です。

そこで、お伺いします、菅総理!

民主党本部としては、政権交代を求める新潟5区有権者に対し、誰に協力して戦って欲しいとお考えなのか、明確にお示し下さい。

政権交代を実現するためのふさわしい候補予定者がいないと考えるのか、それとも複数いるために決めかねているのか、あるいは、他の理由があるのか、具体的に教えて下さい。

公示日が迫っております、明25日正午までにぜひご教示下さいますようお願い申し上げます。

2003年10月24日   午前11時15分

陣中にて       白 川 勝 彦

民主党
    代表   菅  直人殿


─ 記者会見席での発言書き起こし ─

[白川] 今日は刺身のツマの記者会見ではありません。私の方からお知らせしたいことがありましたので、会見をさせていただきました。多数お集まりいただきましてありがとうございました。

皆さんご案内のとおり、出馬声明のとき申し上げましたが小選挙区制の新しい選挙制度になってから、政党が中心になってやるという選挙になりました。ですから、政党の公認候補者と、無所属候補者では、選挙で使えるツールが余りにも違いすぎるということで、私はいずれかの政党の公認を得て戦う決意でありますと申し上げてきました。

民主党、社民党の推薦を頂くにあたっての会合のときにも、そのことは率直に申し上げました。政権交代を求めるという立場にありますから、野党の代表といえる民主党の事が、当然のことながら私の頭の中にあったわけです。推薦を頂く時点では、最初からその事を言う必要はないわけですが、内々にその事は率直に申し上げ、民主党と自由党とが新潟県において合併したその日の内に、私は民主党への入党の手続きもしました。

その後、党費の振込用紙が送られてきました。私の場合は、チャンと党費を納入しましたので、私は民主党の党員です。民主党新潟県連では10月12日に推薦の決定をして党本部に上げているいるのですが、党本部からはまだ推薦の決定はありません。本部には党本部の事情もあるでしょうが、公示も遠くないうちに迫ってきました。そろそろ決めていただかないと事務手続きも困っています。

そろそろ、限界にきていますので、今日お配りしたような手紙を民主党の菅代表にファクスをさせて頂きました。これが届いたという確認もしましたし、菅代表からも電話を頂いております。

いずれにしてもこれは、そう遠くないうちに総理大臣になろうとしている、また我々もしようとしている菅代表宛に、この新潟5区というところで民主党・社民党の皆様方と一緒に政権交代の旗を掲げて戦っている者として、このような手紙を菅代表に送らせていただいたということであります。

政権交代を必ず成し遂げるという事が最大のテーマであり、民主党も社民党などと協力し合いながらこれを目標としてお互い頑張っております。それはまた、国民の望むところであります。その場合に一番大切なのは、300のすべての小選挙区に政権交代という旗を掲げる候補者がいなければならないということです。その最後の責任者は、野党第一党である民主党の責任だと思っています。それをしなければ、政権交代などできません。

新潟5区について、民主党本部はいったいどういうご意向なのか 教えていただきたい。具体的に私がお願いしたいのは、民主党本部としては政権交代を求める新潟5区の有権者に対し、誰と協力して戦って欲しいとお考えなのか? きちんとしたメッセージを発してほしいということです。それが、公認や推薦といった事だと思いますが、今なお新潟5区に対してはそういったメッセージがないわけです。そのお考えを示していただきたいということで、このような文書を出した訳です。

明確なメッセージがないのは、民主党の考えるに相応しい候補者がいないからなのか、それとも、民主党の考える候補者が複数いるからどっちにするか決めかねているのか、それとも、全然別の理由があるからなのか。いずれにしても、新潟5区の政権交代を求める人たちに対し、どういう理由で民主党は明確なメッセージを出せないのか、ここを明確にしていただきたいというのがその本旨であります。

菅代表には、公示日も迫っておりますし、いろんな事務手続きもありますので、25日までにこの事をご教授していただきたいということを申し上げました。

明日25日にどういうお答えがあるかは、だいたい予想がつきますが、25日正午にどうなるかは政治ですから急転直下もあるかもしれません。動きを見た上でそれに対しする私の考えを申し上げるつもりです。きわめて大事な事でありますし、いままでは何々がどうしたからどう思うかなどという記者会見ばかりでありまして、皆さんも大変でしょうが私も大変でありまして、余り楽しい記者会見ではなかったのですが、これからは楽しい記者会見を毎日行いますので、皆さん毎日一回は会いましょう。

私は平成8年の総選挙の時、自民党総務局長をつとめました。私の最大の仕事は選挙です。自民党の支持者は、少なくとも20パーセントを超える支持者が全国にいるわけです。300の小選挙区の自民党支持者に明確なメッセージを発しなければならないわけです。

自民党が公認する、あるいは他党であっても推薦すること、それが私の最大の仕事でした。そして、ひとつの例外もなく、少なくとも公示日の二十日前までに300の小選挙区に全ての公認候補,推薦候補を決定しました。ひとつの例外もなく ─ そういう気迫がなければ、政権党の自民党といえども、再び政権につく事は出来ないわけであり、ましてや、チャレンジャーである野党はもっとその必要であります。そういう“必死さ”みたいなものが、野党も本気であると国民の皆さんから感じていただけると思います。


記者会見 一問一答

写真:記者会見中の白川[記者] 菅代表はこの手紙を見たのですか?

細かい仕事は幹事長にまかせているので、おそらくご本人はまだ直接は見ていないでしょう。

[記者] 明日の正午までに返事というのは確約したのですか?

正午まで私は待つという事で、期限が迫っていますから。どこかで期限を決めないと私もどういう事をするか、どういうメッセージを出すか決められないので、何かのお考えがあるのなら教えてくださいという事です。菅代表と民主党の見識が問われる問題でもあるので、そこは良く考えて教えていただきたいと思います。

なにも正午までに結論を出せという訳でなく、大事な事なんだから今の考えを言葉で表していただきたいと思っています。

[記者] 要請文ではなく手紙という表現でよろしいですか?

手紙です。形式は関係ないです。我々は戦争をやっているわけですから。

[記者] リアクションがあったら我々にも報告していただけるのでしょうか?

リアクションがあろうがなかろうが、この問題が解決するまでは半日単位くらいでお互いの意見をやりとりします。向こうには向こうの、私には私の考えがあります。田中角栄さんの有名な言葉に「期限が入っていない話は、期限の入っていない手形と同じことでダメなんだ」というのがあります。

写真:記者会見中の白川政治家の話にはそういうのが多いんですよ、でもそれではダメなんですよ。つらくても苦しくても期限を付して、そして辛くても苦しくても決断をしなくてはならないんです。

[記者] 民主党は支部で推薦や公認は決定できないんですか? 社民党は支部で決定できるという話ですが。

党則上はわかりませんが、国政選挙に関しては党本部でなくてはならないのではないでしょうか。

[記者] 手紙を出すまでは間接的な接触というものはしていないのでしょうか?

していません。渡辺先生などは色々ご苦労されているようですが、平時の活動においては困りませんから。しかし、公示日が近づいてきてるわけですから、公示日の朝までに決めなければならない事が多くあります。

どの名簿届出政党の名簿に載せるか。それによって出来る事と出来ない事が違ってきますから。

写真:記者会見中の白川[記者] これから戦うときに、民主党公認推薦と民主党公認推薦なしと、それ以外の戦い方があると思いますが?

私以外に公認に相応しい人がいるならかまいませんが、私以外にいないと思うし、現に民主党・社民党と一緒にやっているわけですから、選択肢は一つしかないと思います。野党第一党に相応しい賢明なる判断をしていただくしかないと思っています。

今からいろんなオプションがあるなどと私は言いません。 推薦や支持というのは、選挙法の上では何の意味もありません。現場の人間にとってはツールになるのは、公認だけです。私は政権交代という成果を上げるためにここで勝たなければならないという使命をもっています。そのための武器を頂くという事。公認になるという事は、その手段をもらう事であります。


公認問題についての本24日のやりとりは、以上のとおりであります。公示を数日後に控えたこの時点でこんな問題で貴重な時間をさかなければならないことは、誠に残念です。でも、選挙を実際に戦う者にとっては極めて大切なことですから仕方ありません。

いずれにしても10月28日の朝までには結論を出さなければならない問題ですし、また出る問題です。また民主党という党の本質に関わる問題です。皆さんのご注目をお願いします。

白川勝彦

ページの先頭へ

白川勝彦OFFICE
ks@liberal-shirakawa.net

Copyright© K.Shirakawa Office 1999-2003
Web pages Created by DIGIHOUND L.L.C.1999-2003