8 「張子の虎の自民党は終わりを迎える」 最近の選挙結果を見ていると、どうやら国民も自民党が張子の虎であることに気がつき始めたように思います。 長野と栃木の県知事選や東京21区の補欠選挙で、自民党の推す候補が敗れたことが、そのことを如実に物語っています。これらは決して偶然ではありません。 話は変わりますが、2000年11月、加藤騒動が起こりました。 にもかかわらず、兄貴分であり永年の同志である加藤氏は、私と同じことを考えていた。まさに、〝わが意を得たり〝という想いでした。この加藤騒動が起こったとき、国民の多くが加藤氏に期待をしました。加藤氏が自民党の政治を変え、日本の政治に大きな変革をもたらしてくれるだろうと……。しかし、結果は皆さんご存じの通り、残念な結果に終わってしまいました。もし、私が国会議員として加藤氏の側にいたとしたら、決してあのような結果にはさせていなかったはずです。仮に、加藤氏の決起を成功させることはできなかったとしても、最低限、私は加藤氏と二人だけでも本会議に出席し、不信任案に賛成票を投じていたことでしょう。 ただ、この加藤騒動を通じて国民は、政治家の中にも〝優良債権〝と〝不良債権〝があるということを感じ取ったのではないかと思います。おそらく、国民の目には、加藤氏たちのグループは〝優良債権〝であり、逆に不信任案に反対したグループは、たとえ田中真紀子氏であろうと小泉純一郎氏であろうと、みんな〝不良債権〝に見えたのではないでしょうか。加藤騒動のあと、加藤派が分断され、切り刻まれていく姿を見て、多くの国民は自民党の中のリベラル派は殲滅され、死滅させられたという想いを強くしたことだと思います。 自民党は政権に群がる団体だけでなく、自由を愛し、民主的なものを愛する健全な保守層によって支えられてきた政党であるということは、前にも述べたとおりです。 そして、私はまもなく第三次離脱が始まると思っています。おそらく自民党は次の参議院選挙で惨敗するでしょう。そうすると、自民党の政権もそう長くは続かないだろうという雰囲気になり、これまで政権党であるがゆえに自民党を応援していた有象無象の支持者たちも、一斉に雪崩をうって離れていってしまうというわけです。 |
白川勝彦OFFICE
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