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No.53 | No.54
上越市長のセクハラ訴訟の取り下げに 上越市は、私の選挙区――新潟県6区の人口の約3分の1を占める市です。この上越市の宮越市長に対し、今年の3月1日に元さくら大使(前は「ミスさくら」といっていました。上越市は桜の名所です)のA子さんからセクシャル・ハラスメントを受けたとして損害賠償を求める訴訟(以下、「セクハラ訴訟」といいます)が提起されたことをご存知の方は多いのではないでしょうか。このセクハラ問題は市議会でも取れ挙げられ、そしてこのセクハラ訴訟も大きな誘因となり、4月26日から宮越上越市長に対するリコール請求が始まりました。このリコール請求について私は言及するつもりはありません。 しかし、5月20日午前11時50分ころ、時事のニュース配信を見せられこのセクハラ訴訟が5月16日取り下げられたことを私は知りました。このニュースは、リコール運動に携わってきた方々にはビックリする以上の大きなニュースでした。私の後援会員にもリコール運動に携わってきた方も多くいました。皆でその理由・背景を調べようということになり調査した結果、次のような由々しい、看過するすることのできない事実が判明しました。
セクハラ訴訟が提起され、それも一つの大きなテーマとなって現にリコール運動が展開されている以上、このセクハラ訴訟の取り下げは政治マタ―といえます。このセクハラ訴訟の取り下げに関して暴力団・右翼が介在しいたということは、政治マターに暴力団・右翼が介在したということです。 一人の衆議院議員として、また新潟県6区の政治に責任をもつ政治家として、この事実は絶対に看過することができない由々しい事実です。この事実を明らかにすれば、暴力団・右翼から脅迫や危害が関係者や私に対し加えられることは十分に予測されます。しかし、それを恐れていたのではこのような無法を許すことになります。そこで、警察当局と十分相談し、また関係者の警護に万全の措置が取られることを確認し、私はこの事実を明らかにするため5月21日午後3時20分、私の上越事務所で記者会見しました。 ほとんどのマスコミがこの記者会見に来ておりました。本日(5月22日)の新聞では、『読売新聞』新潟版と『新潟日報』にしか記事としては載っていませんでした。今後どのように報道されてゆくのか見守ってゆきたいと思っております。皆さんもご注視いただきたいと思います。 しかし、マスコミがどのように取り扱おうが、少なくとも新潟県6区の政治に暴力団や右翼が介在・介入することだけは、私は身命を惜しまず、断固として戦っていきます。それは、私の避けることができない義務と心しています。皆さんのご理解とご支援を心からお願い申し上げます。 20:50 議員会館にて
自由民主党の縮小再生産路線を憂う 最近、自公保三党の選挙協力に関する記事を各新聞の政治面で見かけることと思います。一見、それは与党の勝利のためにすばらしいことと思われる方が多いのではないかと思いますが、これは自由民主党という政党からみたら実に空恐ろしいことなのです。以外にこのことに気づかれない方が多いものですから、このことを論じてみたいと思います。 その前に、このサイトにも掲載されている「自自公連立の政治論的批判」における(平成12年2月6日脱稿)の次の私の記述をお読みいただきたいと思います。
自自公は、自公保となりましたので、自由党と保守党と置き換えていただければ結構です。事の本質は全く変りません。 自公保連立推進を主張する執行部は、数が足らないから公明党や保守党と連立しなければならないことを強調します。しかし、数が足らないというのであれば数を増やさなければならないのです。少なくとも自由民主党の議席数を増やすための戦略と戦術のもと、必死の努力をしなければならないのです。だが現在やっているような選挙協力は、自由民主党の縮小再生産路線を意味します。本当にこれで良いのでしょうか? 与党三党の協力や強調は政権運営のためには必要でしょう。しかし、政党が違う以上、選挙となればときには完全に激突しなければならなくとも、それは仕方のないことなのです。それは怨みっこなしのことなのです。その覚悟がないのならば連立など組まなければよいのです。あるいは、一つの政党になる努力をすればよいのです。いずれにせよ、現在進められている選挙協力はこの原理原則から離れていることだけは間違いありません。それとも、選挙協力を進めているわが党の幹部は、巷間いわれているように、自公保三党が近い将来ひとつの政党になることを本気で考えているのでしょうか。保守党との合同ならば、それは考えられないことではないと思います。しかし、公明党との合同まで考えているとしたら、それは自公連立などの問題とはさらに次元を異にする大問題だと思います。いずれにせよ、総選挙という大事に臨むにあたり、もっとも大切にしなければならないのは、原理原則に則った天下の王道を歩むことです。それが勝利への道につながるのです。このことに思いをいたすとき、現在行われている選挙協力なるものは、わが党の将来に大きな禍痕をのこすことになるでしょう。私は、このことを憂えております。 15:00 議員会館にて |
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