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何か不可解な『元秘書タレコミ報道』

1. 昨(4月12日)昼ころ、東京事務所の秘書から、こんな時事通信のニュースの配信がありますといって、これを見せられました。


=交通違反もみ消し事件―新潟県警=

透明スペーサー新潟県警の交通もみ消し事件で、元国家公安委員長の白川勝彦衆院議員(自民)の元秘書川住和弘容疑者(三九)が秘書藤巻昭男(三九)の追い落としを狙い、新潟県警本部にもみ消しを告発する匿名電話をかけていたことが同県警捜査二課の調べで十二日、分かった。この電話が同事件捜査の端緒になった。新潟地検は川住容疑者ら、もみ消し依頼側の三人を公電磁的記録不正作出などの罪で今週末起訴する方針。

透明スペーサー調べによると、同県警監察官室と上越北署に二月二十八日ごろ、男性の声で全県警交通機動隊長大沢紀士被告(六〇)=同罪などで起訴=が交通違反をもみ消したことを告げる電話があった。この電話を受け、同課は捜査に着手。その後の調べで、スピード違反をした保険代業鴨井晃容疑者(四五)の依頼を受け、川住容疑者が藤巻容疑者を通じ、大沢被告に違反記録の揉み消しを頼んだことが分かった。透明スペーサー

透明スペーサー調べに対し、川住容疑者はもみ消し告発の電話をしたことを認めた。さらにその動機について、「もみ消しが発覚すれば、藤巻容疑者が秘書の座を追われると思った」という内容の供述をした。川住容疑者は藤巻容疑者の後釜の秘書になりたいとの思惑だったと見られる。

透明スペーサー川住容疑者は大学卒業後、一九八七年ごろから約五ヵ月間、白川議員の運転手役など秘書見習いとして働いた。藤巻秘書は当時の秘書仲間だった。同議員事務所によると、事務所側の要求する仕事内容と川住容疑者の希望が一致せず、同容疑者はその後、別の事務所に移ったという。

透明スペーサー白川議員は藤巻容疑者の逮捕後も、「揉み消しを依頼したことはないと信じるし、信じるに足りる理由もある」と述べ、秘書関与を否定していた。


透明スペーサーこれを読んで私は“これは何かおかしい”と直感的に思いました。

透明スペーサーまず第1に、自分が直接関係し、もし、その件が本格的に捜査されれば自分も必ず捜査の対象になり、何らかの罪に問われることが容易に予想できることにつき、人はそもそもタレコミなどするかという単純な疑問です。その動機がまたふるっています。

透明スペーサー「もみ消しが発覚すれば、藤巻容疑者が秘書の座を追われると思った。川住容疑者は、藤巻容疑者の後がまの秘書になりたいとの思惑だったとみられる。」 というものです。

透明スペーサー私の事務所は、役所ではありませんから別に定員法にしばられる訳ではありません。これなヤバイことをしなくても、秘書になりたければなれます。あまり給料は高くはありませんし、勤務条件は相当キツイですが…。

透明スペーサー第2は、捜査当局が最初から認めているとおり、本件のタレコミは次のようなものであった。

「知り合いが違反キップを切られたが、国会議員の秘書を介して警察に頼んで勘弁してもらった。10万円前後の商品券を渡した。大沢と分けたのだろう」

透明スペーサー川住君は、藤巻秘書に3万円の商品券しか渡っていないことを誰よりも知っている当事者です。その彼が「10万円前後の商品券を渡した」などと果してタレコミをするだろうかという疑問です。そのほかにも、川住君の性格や人物を知っているものとして不自然なことであると私は思いました。しかし、彼はこの時点で勾留されており、この報道が事実かどうか私には確認する術はありません。

読売新聞4/12紙面2. 例によって、この時事通信の配信をもとにして『読売新聞』はじめかなりの新聞が一斉に、『「告発電話、自分がかけた」逮捕の元議員秘書供述』などと報道しました。

透明スペーサー本日(4月13日)午前8時43分、川住君から私のところに電話がありました。もちろん、本件について彼と話をするのは、これが初めてです。私は川住君に単刀直入に聞きました。

毎日新聞4/12コラム「いわゆるタレコミをしたのは、あなただという報道が昨日から流されているが、それは本当のことですか」

透明スペーサー川住君は、私にこういいました。 「代議士。いろいろご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。取り調べの中で、お前がタレコミをしたんじゃないかと聞かれました。しかし、私はタレコミの電話など絶対にしていませんから、していません」と答えてました。

透明スペーサー川住君は高速バスで移動中ということでしたので、このことだけを確認して電話を切りました。もちろん、このことは彼と直接会って確認しなければならないと思っています。

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透明スペーサーしかし、前に述べたような理由から、川住君が「私は、タレコミの電話などしていない」といっていることは素直に信じていいのではないかと思っています。

3.以上が「元秘書のタレコミ報道」の事実関係です。これ以上のことは、今の私には言えません。問題は次の点だと思います。

  1. 警察関係者が、時事通信社の記者などに「川住がもみ消し告発の電話をしたことを認めている」と騙したのかどうか。

  2. 時事通信社などの記者などが警察関係者がそんなことをいっていないのに、先に紹介した記事を流したのかどうか。

  3. 川住君が、警察の取調べでは「私がタレコミの電話をした」といっているにもかかわらず、私には「警察に対し、私がタレコミの電話をしたなどと絶対いっていない」といっているのかどうか。

透明スペーサーこの事実関係を解明するのは、そんなに難しいことではないと思っています。しばらく時間をいただければ、自ずから判明することでしょう。このことに関する私のコメントは、もう少し事実関係が明らかになった時点で述べます。

9:40           高輪の議員宿舎にて

名前「白川勝彦」毛筆体画像透明スペーサー

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