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永田町徒然草

2006年11月5日
No.250

1年半ぶりの更新(その3)

  1. この3連休、郷里の十日町市に行ってきました。3日間とも素晴らしい秋晴れに恵まれました。3連休のせいでしょうか、あるいは紅葉などの季節のためでしょうか、往き帰りの列車とも大変混んでいました。そんな予感があったものですから、30分前に家を出たのは正解でした。東京駅に着いてみどりの窓口には行かず、まっすぐ自由席車の乗り口に向かい、発車の30分前から並んだものですから、上越新幹線には座席を確保できました。

    しかし、越後湯沢駅から十日町駅に往くために乗りかえて乗らなければならない「ほくほく線」の特急はくたか(金沢行)は、超満員でかろうじてやっと乗り込むことができました。最近では東京の朝夕のラッシュアワーでもやっと乗れるようなすし詰め電車は、かなり少なくなりました。もっとも、この特急列車に積み残されても、少し後に発車する普通列車に乗れば30分ちょっとで十日町には行けますが…。ほくほく線の電化開通は、現役時代に私の政治生命をかけてやり遂げた事業です。ですから、この混雑は苦になリませんでした。むしろ安心しました。

    久々の帰郷でした。ですからお訪ねしなければならない所・お会いしたい人がかなりあって、かなり忙しい日程でした。とても全部は回れませんでしたが、最低限、今回予定したところは、とりあえず全部回ることができました。このように日程に従って忙しく動くのは、久しぶりのことです。こちらの方も1年半ぶりでしょうか(笑)。

  2. 3日と4日の夜は、かねてから約束していた気のおけない仲間と郷土料理をいただきながら、飲み、かつ談笑しました。どちらも、友人の家のお座敷をお借りしての会合でした。ご亭主と奥さまにはたいへんご迷惑をおかけした訳ですが、料理屋などを使ってやるのとはぜんぜん違います。私はこういうのが前から非常に好きでした。

    昔は、家に呼んだり呼ばれたりして、このように飲む会がよくあったものです。私の家でもこうした機会がよくありました。そしてそれは、子供であった私たちにも嬉しいことでした。まず、普段よりはちょっとご馳走を食べることができました。大人たちがいろいろな話をすることを聞くのは、何かと面白いものでした。父が会の中心にいるものですから(私たちたち地域では会の席を提供する家の主人を「亭主役」といいます)、普段とは別の父の姿・側面をみることもできました。

    東京では、余程のことがないとこうした会は滅多にありません。それはまず居住環境でしょう。また、仲間であっても住んでいるところが離れ離れであることにも原因があると思います。地方にはこのような事情はありませんが、そのような会は本当に少なくなりました。いろんな理由があるのだと思います。ここでは詮索しませんが、皆さん広くて立派な家をお持ちなのに、ちょっと残念でもったいない気がします。友人の家で催された私たちの会は、本当に楽しく有意義なものでした。

  3. 前号で「『朋、遠方より来るあり、亦た楽しからずや』。行く方も楽しいのです」と書きましたが、これは誤りでした。正しくは「行く方は、何倍も何十倍も楽しいのです」。このことを知っただけでも、今回の帰郷は私にとって意味あるものでした。朋=友人とは、たとえ一時期でもよい、人間活動のほんの一部分でもいいから、何かを共有したことのある人をいうのだと思います。そういう人は、出会った人の中でそんなにいないのだと思います。せっかく友人と呼べる関係になっても、すべてがハッピーな形で、その後没交渉になるとは限りません。わだかまりが双方にあって、かつての朋となかなか素直に再会を楽しめないことも、多くあります。

    私などは感情の起伏が大きいものですから、かつての友人との付き合い方が下手な方なのではないかと思っています。また選挙などというものを長くやっていると、一方的にこちらが勝手に期待し求めることが多いものですから、友人関係を失ってきたことが多いのではないかと思います。政治家とは、つくづく因果な商売だと感じます。これからいままでとは違った生き方をしたいと思っている私としては、友人のつくり方も、かつての友人とのつきあい方も、変えていかなければならないと思っています。30年のやってきたことを改めるというのは、結構きついことと考えますが……。

    このWebサイトを開設してかれこれ6年になります。また相当の期間にわたり、かなり激しくやったものですから、このWebサイトを通じた古い朋も、かなりいるのではないかと思います。従って、このWebサイトをこれからどのように動かしていくかというのは、これまで述べたことと深く関連している気がします。今回お会いしていろいろとお話をして、いわれ、また感じたことは、あまり難しく考えないで、まず顔を見せ合うことが大切なんだということでした。

    ですから、この「1年半ぶり」も今回で終わりにします。次回からは何らかのテーマについて、徒然に書き始めます。旧交を深めることになるか、あるいは幻滅を与えることになるか、それは読む人に委ねます。私には発信したいことがあるから、ただ書くだけのことです。気楽にやることにします。吉田兼好じゃありませんが、もの言わぬは腹ふくるることですから。腹ふくるることが最近あまりにも多いからです。特に永田町には。ですから、表題の「永田町徒然草」は、いましばらくこのままにしておきます。

それでは、今夜はこのくらいで。

白川勝彦

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