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白川・小泉 放送対談中の表情写真

 白川勝彦の世の中つれづれ談義   2010年8月28日 土曜日 (第9回)

秋に深刻化する改正貸金業法の影響

話者名話の内容
秋に深刻化する改正貸金業法の影響
小泉暑かった8月もそろそろ終わります。白川さんは6月の貸金業法の改正の影響が8月、9月に出てくると見ていましたが、いかがでしょうか。
白川7月より8月に相談が増えていますし、事態は深刻になっていると感じています。9月はもっと進むのではと心配しています。
多重債務を抱えている人は、少なくても金利分くらいは返済できていましたね。法律の改正後も7月はボーナスなどでなんとかやりくり出来ていたんですが、8月に入るとそうはいかない。業者もしばらくは返済を猶予してくれますが、それもいずれ督促が来ます。このままだと、9月になったらもうお手上げで、にっちもさっちも行かなくなります。
小泉今よりももっと深刻になるというお話ですが、具体的にどのような状況になるのでしょうか。
白川別に革命が起きるとか暴動になるということではないですが、借金を多く抱えている方が、債務整理について何らかの決断をせざるを得ない状況になるということですね。生活もどん底だし、給料も上がらないから借金を返せない状況に追い込まれます。
そこで私がいちばん心配するのは、やけっぱちになることですね。今の世の中、一般の人もそうですが、先が見えないわけですから。それがいちばん恐ろしい。
小泉そうですね。
白川でも、よく考えれば、世の中を深刻に考えることはないですよ。私はよく「たかがお金、されどお金」と言ってます。たかがお金なんですよ。「もう返せません」と言って破産することもできるし、たかがお金なんだから解決の方法は何かあるわけですよ。
解決を考えず、深刻になって「やけのやんぱち」になってしまう、というのは多重債務を抱えている人が陥りやすい状況です。
小泉そうなって、もう自己破産しかないと思い込んでしまうということですか。。
白川いや、自己破産というのも、債務整理の一つの立派な方法です。それにしても自己破産もただではできません。5、60万は必要となります。
それで、何百万、何千万の借金を無くせるわけですから、自己破産も一つの方法です。それも考えないで自暴自棄になるというのが、その人の人生にとって、社会にとっていちばん良くないことなんです。
借りられない返せない人にも、解決の道がある
小泉番組の後半は、お金に関する法律や、生活経済に関する悩み事について、白川さんからアドバイスをいただきます。借金で自暴自棄になりそうな、そういう方が相談に見えた場合、どのようなアドバイスをされるのですか。
白川相談に来られて、弁護士さんに依頼したいというところで正式な契約となるわけですが、まず相談者も高い金利で借りたことを業者と争おうとは思ってない。金利を知ったうえで借りているわけですから。
そうではなくて、「300万の借金があり、「毎月20万の給料ではとても払えない。どうしたらいいのか」という相談ですね。そういう借金の悩みを訴える相談が多い。
300万借りていると、月々10万くらいの返済があるのではないでしょうか。今までは金利分だけ返して、残りはまた借りて回していたんでしょうが、もう新たな借金ができないわけですからつらいですよ。
ただ、300万という金額が本当なのか、長い期間返していれば、50万くらいに減額できる道もあるんです。中にはゼロになって一銭も返さなくてもいいとか、長い間取引があれば過払金が発生しているかもしれないわけです。
ですから、借金の悩みには色々な解決方法があるわけですよ。利息は付けずに返済するという方法でも、年間20万とかが助かる。
小泉そういう方法もできるのですか。
白川もちろん、利息を付けなくてもいいという法律はありません。この人は苦しくてとても返せる状況ではない、だから金利を付けないで長期の分割で返済させたらどうですかと、私たち弁護士は貸金業者と交渉するわけです。
業者もあまり強く出れば破産を申し立てられ、一銭も回収できない人もいるわけですから、私たちの提案を受け入れる。これだってばかにならないですよ。300万の借金を金利18%で返すと、年間で金利分は60万くらいになるのかな、その金は払わなくてもいいわけですからね。
次に民事再生ですね。一部は返済するが、その他は免除してもらう。昔でいえば「棒引き」ですね。全額とは言わないが半分は返してくださいとかですね。飲み屋さんでつけがたまると、全部は払えないので、半分はまけてよ、というのと同じです。個人ではなくても、企業でもそういうやり方で銀行の借金を大幅に免除してもらって再建を図る、たとえば日本航空のようにですね。それが民事再生です。
こうしたこともダメな場合、自己破産が考えられます。ポイントは、破産の前にできる手立てがほんとにないのかどうかですね。債務整理をしても返済がすべてできないという場合、たとえば親に半分は負担してもらう、いや四分の一だけ見てもらう、それだけでも相当本人の負担は軽くなるんです。
だから「たかがお金」で、解決の方法はいろいろあるわけですから、肝心なのは、借金に正面から向き合う覚悟ですね。それが必要なんです。
病気になれば医者のアドバイスに従うように、借金のことは、いろいろな解決手段を持っている弁護士に相談するのが解決の早道です。そうして、自暴自棄に陥るのではなく、安定した日々の生活を取り戻してほしいですね。

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