“口だけの政治家”の息子
07年12月14日
No.643
福田内閣は、日に日に支持を失っている。やること、為すことが迷走しているからである。これは私の勘だけではない。ひとつのデータがある。それは白川サイトのアクセス状況である。12月に入ってからアクセス数が着実に増えている。今年の6月の数値をすでに上回っている。まだ7月の数値には及ばないが、今後それに近づいていく予感が私にはある。
白川サイトは、面白いサイトでも洒落たサイトでもない。くそ真面目なサイトだと思っている。政治を正面からとらえ、真面目に論評しているサイトである。だから、政治が真面目さを欠きふざけたことをやっていると、これに怒った人々が白川サイトにアクセスしてくる。私のサイトは、私の意見を発信する武器だけではなく、世の中の人々の政治についての想いを知ることができるアンテナでもあるのである。これがこの1年間毎日updateしてきた財産なのだと思っている。
私は20年間国会に籍を置いた。その前半の10年間は、田中角栄的なものに対する戦いであった。角福戦争といわれた訳であるから、反田中陣営に福田赳夫元首相がいた。その頭領的な存在であった。しかし、私は福田赳夫という政治家をどうしても好きになることができなかった。ジックリと話したこともなかった。そういう気持ちにさえなれなかった。その実体はどうしても判らなかった。要するに“口だけの政治家”なのである。実体が判らない者を人間として信用することはどうしてもできなかった。それに比べ、田中角栄氏は実に判り易い、判り易すぎるほど実体があった。それだけに田中角栄氏の方が人間としての魅力があった。
現在の福田首相をみていると以上のことを思わざるを得ない。要するに福田康夫という政治家の実体は何も判らない。実体などというモノはそもそも最初からなかったのではないか。福田赳夫元首相の息子ということしかないのである。福田赳夫元首相の息子というのは事実であるが、政治家としては所詮“虚像”にすぎないのである。その実像である福田赳夫元首相は実体の掴めない“口だけの政治家”であった。鳶が鷹を産む、ということもある。しかし、政治の世界では、それはごく稀である。今日は述べないが、それには深い理由があるのである!
このような実体のない政治家を自民党・公明党は挙げて総理大臣にした。自民党も公明党もおかしな政党である。おかしいというより“恐ろしい政党”である。実体のないモノは、実体のある者を愛することはできない。わが国の国民は、赤い血の通った実体のある人間なのである。そうした1億2600万人を愛し、慈しむ心がなければ国政を担当する資格はない。昨日「マリアのためならまだ戦える!」という何(!?)というタイトルを付けたのは、このような伏線があったからである。これは“福助の頭”ではない。福助の頭? 福助の頭は、後(うしろ=あと)で結って(結う=いう)あるじゃないですか。転じて、後でとって付けたようなもっともらしいことをいうのを“福助の頭”というのだそうです……エヘン(笑)。
それでは、また。