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憲法行脚の会

06年12月09日

No.271

永田町徒然草No.267で「インターネット・サーフィンなどで政治的な会合を見て参加することが可能だったら、ぜひ実際に行ってみることをお勧めする。自分としても得ることが必ずあると思うし、こういう会に参加することは主催者をおおいに勇気付けることになるからである。またこれにより新しい連帯が生れるかもしれない。いまわが国には、それが必要なのだ」と書いた。本当は昨夜中にちょっとやりたいこともあったのだが、こう書いた手前もあるので 「憲法行脚の会」 主催の講演会に行ってきた。

憲法行脚の会や当日の会の内容は、そのWebサイトを見てもらえばだいたい分かると思うので例によってここで紹介することはしない。土井たか子先生がこの会に出席するので、久々にお会いしたいと思ったことが参加する第一の理由であった。伊東秀子さんたちと「リベラル政権を創る会」を設立するために奔走していた頃、土井先生は衆議院議長だった。何といっても土井先生は社会党内で大きな影響力を持っておられたので、社会党との連立を達成するためには私たちの意図・目的を理解して頂いておくことは絶対条件だった。そのために土井議長と何回もお会いした。だから久々にお会いしたかったのだ。

土井先生の平和憲法に対する想いがどのようなものであるか、私は十分知っているつもりである。だから土井先生がイニシアチブをとって「憲法行脚の会」を作った気持ちも理解できる。しかし、「憲法行脚の会」の存在を知ったのはごく最近である。従ってその集会に参加するのはもちろん初めてである。土井先生の熱い想いにどの位の人が応えて参加してくれるのか、それをこの目でぜひ見たいと思ったのが第二の理由であった。定刻ちょうどに会場に到着した。500人位はいれる会場は超満員であった。座る席もなかった。まず安堵した。

座る席がなくてウロウロしている私を見て、土井先生の秘書を長年やっておられた五島さんが「前の席で良かったらありますよ」といってくれた。五島女史ともリベラル政権を創る会で奔走していた頃、土井事務所で何回も会ったのでよく知っていた。会場の受付に五島女史がいたので先ほど挨拶をしたばかりであった。座る席がなかったので喜んで座らせてもらうことにした。最前列の席であった。だから開会の挨拶をされた土井先生は私が居たことを認知されていた。会場が満席であることも見たし、土井先生に会えたしので私がこの会に来た目的は二つとも達成した。

土井先生の挨拶の後、講演をしたのは姜尚中東大教授であった。小1時間の講演であったが、なかなかいい講演であった。私の考えとほとんど同じだ。よく勉強していて説得力もあった。しかし、真剣に聴いているのだが5%位私には理解できないことがあった。政治の話ならば、たとえ立場が違っても論者の主張それ自体を理解する自信がある私だが、いっている意味・主張する理由が分からないのだ。これはちょっとショックであった。姜尚中氏は1950年生まれという。わずか5歳しか年齢差はないのだが、この差は大きいのだろう。私は政治的には旧人類の部類に属するのかもしれない。

第2部は、姜尚中氏と香山リカさんと佐高信氏の鼎談であった。この頃からヘビースモーカーの私はたばこを吸いたくなったのだが、誰も席を立たないので私もたばこを吸うために席を立つ訳にはいかなかった。そうこうする内に少し眠くなった。目を閉じて鼎談を聴いていた(聞いていたの方かな?)。三人の誰かが「本来ならばこちらの方で話してもらいたい政治家もいるんだが云々」という話があった。誰か政治家が来ているのかなと思ったが、左右を見る限り私の知っている人はいなかった。

姜尚中氏はやむを得ない事情があるというので8時過ぎに退席した。そうしたら、鼎談の司会役をしていた佐高氏がいきなり私を紹介して壇上にきて話をせよというのだ。正直いってこれには私も驚いた。最前列なので佐高氏も私が来ていることは知っていたのだ。私と佐高氏の関係は前に述べたとおりである。政治家というと厚顔無恥の塊と思われているかもしれないが、私はしゃしゃり出るのはあまり好まない性格(たち)である。3回は固辞したが、どうしても出ろというので壇上に上がることにした。佐高氏も私の憲法に対する立場を知っているので、私に対する友情でそういってくれたのであろう。あまり固辞するとかえって慇懃無礼になると思ったのだ。

壇上に上がって何を話したは省略する。私の憲法に対する考えはどこに出ても同じだからである。会は9時前に終った。2時間近くたばこを吸えなかったので喫煙場所でたばこを吸った。総評会館に闖入(ちんにゅう)した珍しい人物だったからであろうか、何人かが名刺を欲しいといってきた。私のWebサイトのURLをいれた名刺を作ったばかりなの喜んで交換した。この時、リベラル政権を創る会を一緒にやった元社会党参議院議員の国広正雄先生にもお会いすることができた。国広先生は、リベラル政権を創る会の理論的指導者だった。本当に懐かしかった。

その後、事務局の懇親会があるというので出させてもらった。土井先生も出席されたので久々にお話することができた。明日は広島に行くという。相変わらず元気だ。10時半頃懇親会は終った。私は佐高氏をつかまえて、いきなり私を壇上に上げたのだから一杯飲ませろと凄んだ:wink:。佐高氏もこれに素直に応じてくれたので近くの居酒屋で飲んだ。佐高氏と飲むのは初めてである。方向が同じなのでタクシーで送ってもらった。都合2時間は話をすることができた。有意義かつ楽しい時を過ごした。最近出版した佐高氏と岸井成格氏の対談集『政治原論』(毎日新聞社刊)も貰らえた。買おうと思っていたのでラッキーだった。ちょっとやりたいことがあったのだが、それができなかったことよりはるかに大きなものを得ることができた。

それでは、また。

  • 06年12月09日 05時07分AM 掲載
  • 分類: 5.憲法問題

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