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単純な事実と法理

14年06月10日

No.1674

「集団的自衛権の行使が必要だ」という論者は、「国民の生命と財産を守るために、集団的自衛権を行使しなければ、それが保障できない」という。そして、愚にも付かないさまざまな例を挙げる。しかし、戦争をしないことこそが、国民の生命と財産を守る事だという、単純な事実と法理が分からないようである。集団的自衛権を行使すれば、わが国に対して武力攻撃が加えられても(すなわち戦争を起こされても)、国際法上は仕方がないことになる。

集団的自衛権の行使容認派が挙げる事例で、わが国が他国に対して集団的自衛権に基づき武力攻撃を加えれば、その国は、わが国に対して武力攻撃を加える(すなわちわが国に対して戦争を起こす)絶好の口実を得ることになる。このような行為こそ、まさに「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ること(憲法前文)」であり、このようなことを回避するために、憲法9条を設けたのだ。

「集団的自衛権の行使は、憲法9条の下では許されない」としているこれまでの政府見解は、正しいし、かつ賢明である。集団的自衛権の行使容認派が挙げる事例など、まさに「木を見て森を見ず」の典型そのものである。安倍首相とその仲間が行っていることは、第三の矢といわれている成長戦略を見てもわかるように、「木を見て森を見ず」の議論ばかり。だから、成果が出ないのだ。こういうことをマスコミがちゃんと報道すれば、安倍内閣の支持率など急落する筈だ。マスコミの堕落の罪は、大きい。

今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。


  • 14年06月10日 01時44分AM 掲載
  • 分類: 5.憲法問題

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