相撲はモンゴル、そして…・
10年03月15日
No.1424
昨日の日曜日は、私にとって本当に久しぶりの休日であった。ゆっくりと睡眠をとり、昼頃には風呂に入り、気の向くテレビ番組をみて過ごした。大相撲春場所が始まった。大相撲を見るのは、私の楽しみのひとつだ。同じ時間帯に放送されていた女子ゴルフも、面白かった。今週も韓国の選手が優勝した。相撲はモンゴル、ゴルフは韓国に席巻されているようだ。しかし、人種的・文化的には非常に近いのだから、あまり目くじらを立てることはないのではないか。
ヨーロッパなどでは、国が違っても日本ほどの違和感・拒絶感はないのかも知れない。アメリカ合衆国は、全世界から来た移民たちが作った国である。カナダの国家元首である総督は、確かハイチ出身の黒人だった。南アメリカの国々でも、同じような感覚なのではないか。わが国ほど単一人種・民族・国籍にこだわる国家・国民は、世界的にみれば珍しいのではないか。やはり四方を海に囲まれていることと、江戸時代の鎖国政策が深く関係しているのであろう。
日本人ほど国際化・グローバリズムということを熱心に言う国家・国民もまた珍しく、その割に、最も国際化していないという意味でもまた、珍しい国家・国民なのではないか。同質な国民で形成されてきたことは、これまでわが国の強さだった。しかし、これからはこれが、わが国の弱さになるかもしれない。私たちは、欧米的なモノと同質化することには熱心で、違和感はないようである。しかし、韓国や中国とは同質化しようとしていないようだ。私は国会議員の頃、仕事の関係でたびたび韓国を訪れたが、行く度にわが国と韓国との同質性を感じざるを得なかった。
私は、人種的な壁は意外に厚いと考える。しかし、文化的・民族的な壁は意外に簡単に乗り越えられるとも考えている。東アジア共同体などという堅苦しいものを持ち出すより、もっと気軽に行き来することだ。いまは仕事の都合であまり海外に行けないが、できるだけ他国を訪れるよう心掛けたい。そのようなことが出来る態勢を作るために、いま、私は懸命に努力しているところだ。最近私が忙しいのは、それと関係あるのである。
それでは、また。