人類9.70の壁を突破
08年08月17日
No.903
私の丸8日間の夏期休暇も今日が最後の日である。それなりに充実した楽しいお休みだった。昨日は1日中自宅で過ごした。NHKで女子レスリングの試合を見た。浜口父子の独特のキャラで女子レスリングは最近ブームになっているが、試合をじっくりと観たのは初めてである。女子レスリングとわが郷里十日町市は、実に深い因縁がある。
十日町市の山間部に“塩の又”集落がある。過疎の集落で学校が廃校になった。そこにレスリング練習場を作ったのだ。そのレスリング練習場で、女子選手が強化合宿をするのである。浜口選手も伊調選手もそこに来ているという。アテネオリンピックの時にこのことが大きく報じられた。ここには“塩の又温泉”もある。冬はスキー場のゲレンデもある。非常に良い所である。
昨日「今日はいよいよ男子100メートル競走の決勝戦があるという。これだけはぜひ観たい」と書いた。ところが、NHKの放送予定では陸上競技のことを全然触れないのである。私は間違ったことを書いてしまったのかと思って、新聞のテレビ欄をみた。TBSで陸上競技をちゃんと放送しているではないか。オリンピック放送を各社が割りふって放映していることは私も知っている。しかし、NHKくらいは他局の放送についても少しくらい報じても好いのではないか。NHKを信頼してNHKテレビだけを見ていたら、男子100メートルの決勝戦を見逃すところだった(苦笑)。
日本時間で8月16日午後11時30分(北京時間で午後10時30分)、男子100メートル決勝のスタートが切られた。ジャマイカのボルト選手が9.69の世界新記録で優勝した。風速はゼロであった。長身の選手で、ゴール寸前には胸を叩き、手を広げるというパフォーマンス付だった。人類は遂に9.70秒の壁を破った。私が子供の頃、ドイツの選手が10.00秒を記録したことを懐かしく思い出す。決勝に進出した選手は全部黒人選手であった。アメリカが二人、残りは全部カリブ勢だった。フジテレビで放映していた野球の対韓国戦が山場だったので、もう少しでこの感動的なシーンを見逃すところだった。
ところで、午後NHKテレビでオリンピック観戦をしている時、夕立風の雨が降ってきた。かなりの雨であったが、私にいわせればもっと強く降って欲しいところだった。しばらくするとテレビで“東京23区 大雨洪水警報”とのテロップが流れた。他のところでは相当の雨が降ったのだろうか。気持ちが好いくらいの夕立というのはなかなか難しいものである。夕方、近くのスーパーに夕食の買物に行った。涼しさを感じさせる風が流れていた。東京では久しぶりのことであった。
いまこの永田町徒然草を書いている時も、窓の外から“涼しい風”が少し流れ込んでくる。この夏暑くなってから初めてのことである。これまではお義理にも“涼しい風”とは言えなかった。だから、“爽やかな空気が流れ込んでくる”と書いたのである。文章力がないと苦労する。最近ではなんでも地球温暖化のせいにするが、これだけ大地を舗装しているのだから、少しくらい雨が降っても涼しくならないのである。これだけ異常なことを人間がやっていれば、自然だって異常になるのは少しもおかしくないと私は思っている。
政治だって同じだ。最近の政治をみていると、かつての自民党が決してやらなかったことを、最近の自民党は平気でやっている。公明党などは、“平和と福祉の党”の看板が泣くようなことを平気でやっている。自公“合体”政権は、自民党プラス公明党でないのである。自民党と公明党が“合体”し、これまでのわが国に存在したことがない一種独特の政治的存在が出現したのである。自公“合体”政権がやっていることは、自民党の能書きにも公明党の看板にも明らかの反している。偽装の政治である。偽装うなぎよりはるかにタチが悪い。
政府が異常なことを平気で行っていれば、政治もおかしくなるし社会も異常になる。異常な犯罪も起こってくる。少しも不自然なことではないと思う。自民党は、それでも国民は最後は自民党を支持してくれると思っているようだ。次の衆議院選挙で、国民は自民党が期待しているような行動をしないであろう。自民党が異常のことを恥ずることなく平気でやってきたのであるから、当然のことである。公明党支持者だって同じだと思う。仏教でいう“因果応報”である。
私はお盆休みの間、白川サイトへのアクセスが減ると思っていた。嘗(かつ)てはそうだった。しかし、意外にアクセスが多いのに驚いた。景気が悪いので、嘗てのように遊び呆ける気分になれないのだろう。そんなこともあって、永田町徒然草を休みなく続けた。暑いのでちょっと私事も書いた。いつもヒットを飛ばす訳にはいかない。イチローだって3割打者だ。私ごときが1割打者だっておかしくないではないか。それより“倦まず弛まず”書くことが大切だと思っている。暑さなどに負けずに頑張りましょうや! これを続ければ国民は必ず“金メダル”を手にすることができる。
それでは、また。