“倦まず弛まず”
08年08月09日
No.895
今日は“長崎の日”。北京オリンピックの競技が始まる。グルジアでは戦闘が始まった。福田首相は北京に行って餃子事件の交渉をした。中国嫌いの石原都知事まで北京に行った。そして連日の猛暑である。冷静に物事を考えるのがなかなか難しい。
暑い中、永田町徒然草にアクセスして下さる方に感謝する。アクセスする方も大変だろうが、発信する方もそれなりに大変なのである。お互いに“ご苦労さま”なことである。暑い中ではあるが、この間に鍛錬するかが大切なのである。その鍛錬がいざ時期が到来したとき、必ず役立つ。“倦まず弛まず”の努力を積み重ねていくことが肝要なのである。
この写真を見て頂きたい。ほとんどの人がどこの何の写真か分からないと思う。分からない方は“即写寸言”のこの記事を見て頂きたい。そう、1964年(昭和39年)の東京オリンピックのメインスタジアムであった中央門の前の花壇なのである。
いま北京オリンピックの開催で中国国民が高揚している。しかし、東京オリンピックを開催したとき、日本国民も感激し、高揚したのである。また敗戦から立ち上がったことを実感し、高度経済成長への歩みを自信を始めたのである。中国国民が非常に高揚しているように、日本人もたいへん高揚していたのである。そのモニュメントがメインスタジアムの中央門である筈だ。それがこの有様なのである。そして2016年のオリンピックを再び招致しようとしているのである。
歴史を語り継ぐことは大切である。歴史を物語るモニュメントを残すことも必要である。“あの東京オリンピックの感動を再び”という前に、その感動を具現化している東京オリンピックのモニュメントを大切にしなければならない。私がオリンピックの開催地を決定する委員の一人だとしたならば、かつての東京オリンピックのメインスタジアムをこのように粗末にしている国に1票は絶対に入れない。暑いが頑張ろう。
それでは、また。