初めての大相撲観戦!
08年05月23日
No.816
昨日は徹夜をし午前3時半まで仕事をしていた。今朝は午前4時ころ目が覚めた。朝は早い筈だが、さすがにまだ暗い。こんなに早く起きたのは、久々のことである。この24時間の間に、いったい何があったか。実はいろいろなことがあったのだ。
私は生まれて初めて国技館で本場所の相撲を観たのである。私が相撲ファンだということは何度か書いている。私は鏡里や吉葉山が横綱だった頃からの大の相撲ファンなのだ。年季がかなり入っている。相撲を語らせれば、ちょっとうるさい。だが、国技館で本場所の取組みをみたことは、一度もなかったのである。だからその日が来るのを大きな楽しみにしていたのである。本当は昼頃から観るつもりだったのである。
ところが、急に1日がかりの大仕事をしなければならなくなった。昨日の午前3時半ころある文書を書き上げ、仮眠をとって午前10時に裁判所に出してきた。それをすませて自宅で仮眠をとった。目が覚めたのは午後2時過ぎだった。身なりを整えて両国の国技館に着いたのは、結局午後3時50分頃だった。時間がないのになぜ身なりを整える時間をとったのかというと、テレビに必ず映る席だといわれていたからである。
私たちは、幕内力士の土俵入りの前に着席できた。これはどうしても観なければならない。幕内の全力士が土俵に上がるのだが、その時の拍手が大事なのである。いろいろなことが拍手に表れるのである。テレビでも私はこれを注意してみる。横綱の土俵入りよりも大切なのである。私たちの席は、西方力士が土俵に入るところ、四股を踏み塩を取るところの真ん前であった。だから西方力士が大写しになるとき、私たちはテレビに映るのである。大勢の読者の中には、私の姿をみて驚いた方がいたかもしれない。
幕内力士の土俵入りから観たのであるから、2時間以上シッカリと観たのであるがあっという間に全取組みは終わってしまった。テレビで観るよりはるかに短く感じた。テレビで観るよりいろいろな事がみえてくるので、そうなのであろうか。私は相撲のことはだいたい知っているつもりだったが、例えば東方力士が四股を踏み塩を取るところところと西片力士が塩を取るところは対角にあるとばかり思っていた。しかし、私たちの席からみて、左右なのである。正面からみると東方と西方の左右になのである。テレビでみていると、きわめて単純なことが分からないのである。
生まれて初めて観た取組みことを書き始めるとキリがない。私がいちばん楽しみにしていたのは、やはり全勝の琴欧州と一負の白鵬の取組みだった。今場所の優勝を決める大勝負である。神さまは、初めて国技館に来た私のために大勝負を用意して下さったのだと内心喜んでいた。白鵬が琴欧州に勝てば、千秋楽まで優勝はもつれ込む。白鵬の優勝も十分に期待できる。琴欧州が勝てば、琴欧州の優勝はほとんど決まりである。私はいわずとしれた白鵬のファンである。
残念ながら白鵬が負けてしまった。ほんの一瞬の勝負であった。テレビでみるのと違い、リプレーがないからすべての勝負が一瞬の出来事なのである。白鵬が“大横綱”になるためには、どうしても勝たなければならない勝負なのだ。そういう大勝負が長い土俵人生にあるのである。初場所の白鵬と朝青龍の勝負がそうだった。この勝負に勝つことによって、朝青龍は力士生命を守った。白鵬についてはいろいろと言いたいことがあるが、まぁ一度も優勝をしていない大関琴欧州の優勝も良し、として目を瞑(つぶ)ることにしよう(笑)。
大相撲といえばやはり“ちゃんこ”だ。一緒に行った友人と夕食をとろうと思ったのだが、どこのちゃんこ屋もいっぱいであった。それはそうだ。この時期にちゃんこ屋さんが大入り満員でなければ、上がったりだ。私たちは獣の肉を食べさせてくれる店に入って、夕食をとった。イノシシ鍋が美味しかった。なぜかこのところ獣の肉に縁がある。本当は疲れている筈なのだが、今朝早く目が覚めたのは野性の肉を食したせいなのだろうか。
それでは、また。