“アイ”の背広
07年10月17日
No.583
今朝は今年一番の冷え込みとのこと。東京の午前4時の気温は15.1℃であった。昨夜は小雨が降り、友人と会うので珍しく背広を着て出かけた。最近はよほど必要がないと背広では出かけない。真夏でも時には背広で出かけなければならない時もある(笑)。そのために出しておいた夏物の背広だったのだが、上下の背広を着ているというのに帰るときにはちょっと肌寒かった。“アイの背広”を出さなければならない。
私はアイの背広とよくいうが、どのような字を書くのか念のために広辞苑を引いた。「あい-もの」は【相物・間物・合物】とあり、「塩魚類の総称。また鮮魚と干魚との間もの。“四十物”とも書く」とある。「あいもの」と私はよくいっていたが、私のイメージとはまったく違う。「あい-ぎ」は【間着・合着】とあり、「1.上着と下着との間に着る衣服。2.「あいふく」に同じ。」とある。そこで「あい-ふく」を引くと【間服・合服】とあり、「冬と夏と、夏と冬との間、すなわち春や秋に着る衣服。あいぎ。“―に着替える”」とあった。従って“アイの背広”は、“間の背広”か“合の背広”と書くのが正しいということになるのだろう。
私にとっては、背広は仕事着だった。だいぶ整理したが、それでもまだ30着近くある。そしてそのほとんどが間服である。現在は、夏服は別として冬物の背広はあまり必要ない。寒ければオーバーコートを着ればよいし、私たちがふだん活動する所はエアコンがあり、冬でも間服でそんなに寒い思いはしなくてもよい。だから厚い生地の冬物の背広はそんなに必要ない。夏物は話は違う。こちらの方は、どんなに涼しそうな物でも上下の背広を着ていたのではやはり暑い。夏は麻の、半袖のワイシャツで過ごすのがいちばん涼しい。
クールビズなどというハイカラな言葉はなかったが、私は特に必要がない場合は、夏はそうしていた。そのかわりネクタイはしていた。クールビズということがいわれ出してから、総理大臣や大臣や与党議員はクールビズスタイルでテレビなどに登場する。ノーネクタイであるのは結構だが、だいたい上着を着用している。私にはあれが分からない。ネクタイをしないと少しは暑さを和らげることはできるが、上着を着ていたのではそちらの方が暑いであろう。クールビズというのならば、半袖のシャツに気を使った方が良いと思う。
ところで、以上のことと全然関係ないのだが、私がもっている背広はほとんどが紺の背広である。紺は色弱の私にとっては“アイ=藍”とほとんど同じである。私はあまりお洒落の方ではないというか、服装には無頓着といった方がいい。背広を買うとき店員にいろいろと勧められるが、結局は紺の背広を買うことになる。要するに無難なのである。ところで背広を買うといったが、私がもっている背広は先輩議員や支援者から戴いた背広券で購入したものである。人から戴いていちばん助かるのが背広券であった。私も先輩議員といわれるようになってから後輩議員に中元やお歳暮として背広券を贈ったものである。かなりの金額となる。人から先輩と呼ばれるようになると何かと物入りとなるものである(笑)。
それでは、また明日。