気象情報と選挙予測
07年06月18日
No.461
東京地方の梅雨入り宣言は、ちょっと早すぎたようだ。昨日も東京地方は良い天気であった。昨日も私は散歩に出かけた。昨日は久々に私のホームグラウンドである明治神宮に行った。今年になってまだ3、4回しか明治神宮を散歩していない。これではホームグランウンドとはいえなくなる。動物でいえば、ナワバリではなくなってしまう。これからはもう少し明治神宮への散歩に励もう。ちょうど花菖蒲が咲いていたので撮ってきた。こうした花をみるともう少し雨が降ってもよいような気がする。
東京では、梅雨入り宣言のあった6月14日に、シッカリとした雨が降った。しかし、その翌日はもう良い天気だあった。そして今日も良い天気のようである。夕方から夜にかけて一雨あるそうだが、今週の木曜日あたりまでは天気が良いという。昨日や一昨日などは、本当に爽やかで心地よい日であった。とても梅雨の晴れ間の日という感じではない。だから気象庁は梅雨入り宣言を早まったのではないかといったのだ。一部には雨がないために困っているところもあると思うが、おおかたの人々にはこのような気候のほうが良い。だれも気象庁の責任を問うものなどいない。また責任を追及してみたところで、降らないものは降らないのだから仕方がない。
選挙の予測は、気象情報とは違う。まず選挙の予測をする情報は、ふつうその予測をする者しか持っていないということである。世論調査を実施した者は、世論調査の数値を発表はしてくれるが、調査結果のすべての情報ではない。世論調査をする者には、それぞれ独特のノウハウがあり、できればそのような情報も本当は見せてもらいたいのである。次に選挙の予測の方は、その結果に主観が入ることである。それはそれでいいのだが、数値に対して要らぬ主観を投入して観てはならない。最後の違いは、世論調査の結果を受けて選挙の主体に変化が出てくることである。アナウンスメント効果のことをいっているのではない。これはいわれるほど大きいものではないのである。
選挙の主体とは、ひとつは候補者の陣営である。もうひとつは、投票をする有権者の側である。世論調査の結果をキチンと受けとめて候補者の陣営が努力することにより、違った結果の向かって選挙情勢が動くことは大いにある得ることなのである。参議院選挙が迫ったといってもまだ40日以上ある。力のある陣営が40日間以上有効な対策を立てて努力すれば、選挙情勢が変わることはままある。有権者の側の動きも世論調査の結果やその報道のされ方によって微妙に変化してくる。こうした選挙主体の動向をキチンと予測する世論調査のノウハウはまだないようである。それこそまさに各陣営の選挙参謀の腕の見せ所なのである。
一般論をこんなところで述べてもあまり意味がない。今日か明日には『朝日新聞』の第6回連続世論調査の結果が発表されるであろう。それをみた上で、来るべき参議院選挙の予測と注意すべきことを述べてみたいと思っている。毎週土日に連続して世論調査をやってくれるのは、非常にありがたい。問題は、それを活かすことができるかどうかなのである。昨日の日曜定番の政治番組はほんのちょっと見ただけだが、与党も野党もあまり戦略的パフォーマンスをしているようには思えなかった。この時期においては参議院選挙を視野に入れて、戦略的なパフォーマンスを心がけなければならない。良くても悪くてもそれが近代選挙なのである。
それでは、また明日。