ジーンズ考(その2)
07年05月09日
No.420
今年は暖冬といわれたが、春先ちょっと寒かった。私はそのときに風邪をひいてしまった。今から考えるとあれは風邪ではなく間違いなくインフルエンザだった。10日間くらい完全におかしかった。そのため実は一昨日まで下着に長袖シャツとズボン下をはいていた。しかし、一昨日そのよう服装で外出したら、暑くて汗をかいてしまった。その夜あるパーティに出かけるとき、はじめて下着を半袖シャツとトランクスだけにした。もう大丈夫だった。昨日も爽やかだった。もう完全に初夏である。
街を歩いていても、皆さんもう完全に初夏のスタイルである。特に女性の服装が夏らしくなった。彩(いろどり)が多くなってきた。素材も軽そうになる。女性が急に艶(つや)っぽくみえるようになる。男性としては、この季節はうれしい。一方、男性の服装にはこのようなものを感じることはできないような気がする。女性の目からみると少しは違うのであろうか。
私は季節の移ろいとは関係なく、スーツを着なければならないとき以外は、カジュアルなシャツとジーパンである。ジーパンをはきはじめると、もう他のズボンははけなくなる。とにかく便利で気軽なのだ。ジーパンには冬夏はないのだそうだ。私はジーパンを2着もっているので、1週間に1回ずつはき替える。風呂が終わったとき、はいていたジーパンを風呂にそのまま投げ入れておき、翌朝タワシを使ってゴシゴシ擦する。十分に擦った後、これを風呂水でよくすすいでそのまま乾かす。これまでは2日必要だったが、これからはきっと1日で大丈夫であろう。いたって簡単だ。
だから私のジーパンスタイルは格好はムサいが、きわめて清潔なのである。このように頻繁に洗濯するのは、私のジーパンにはまだまだ貫禄がないからである。色合いといい、若い人がはいているような綻びがあるようになるまでには、これから相当このような洗濯をしなければならないであろう。私がこのようにマメに洗濯をするのにはもうひとつの理由がある。それはちょっと手を洗ったり、物を洗ったりしたときにジーンズで手を拭くからである。もちろんタオルがあったりハンカチをもっているときは、それで手を拭く。だがそうでないときはジーンズで水を切る。他のズボンではこれはできない。
私がジーンズにこだわるもうひとつの理由は、年寄りではないぞという“気概”をもちたいからである。全国の状況はどうだか知らないが、とにかく東京ではジーンズが流行っている。カジュアルな服装の若い人の場合、3人に1人は間違いなくジーンズスタイルの感じである。ジーンズをはいていると私もその仲間であるという気持ちを“勝手”にもてるのだ。誰でも若いということは、気持ちの良いものである。年相応の若い感じのスタイルを決め込む自信は私にはない。ジーンズがいちばん安価で頓珍漢にならないカジュアルな服装なのだ。やはりジーンズの裾をスパッと切ったのは正解であった(永田町徒然草No.334「ジーンズ考」参照)。
それでは、また明日。