戦争は、政治の最大かつ最高の課題である。
17年08月17日
No.1929
東京の天候は、極めて不順である。病後の体には、いささか堪える。そんな中で、この数日間流れてくるニュースも、一体どういうことなのかと事ばかりだ。北朝鮮問題の専門家が取り返え引っ返え出てきて、いろんなご高説を述べる。まぁ、一応聴いてはおくが、あまり信用出来るものではない。
政治にとって最も重たい課題は、戦争である。戦争は、最大かつ最高の政治の課題である。戦争をするのも、戦争を防ぐのも、政治は必ず関与する。戦争をするのは、人間であり、武器や兵器ではない。戦争を論ずる者は、この視点と洞察がなければ、戦争について軽々しく論じてはならない。私はいつも、そう考えてきた。
トランプ大統領にせよ、金正恩朝鮮労働党委員長にせよ、武器や兵器のことは知っているのかも知れないが、私がここで言う“政治”を、正しく理解しているのだろうか。そういう意味で、トランプ大統領の白人至上主義発言は、北朝鮮との戦争問題を判断する上で、極めて重要である。この問題が、トランプ大統領の力を相当に削ぐことだけは、間違いない。
河野太郎外務大臣と小野寺五男防衛大臣が、勇んでアメリカに行った。久しぶりの、外務・防衛大臣による2∔2のためである。ずいぶん時宜を得たような感じだが、残念ながら、今回の北朝鮮問題の解決に資することはないであろう。日米同盟第一主義をフォローをするための会議でしかない。今回も、イージス・アショアを認めることから始めるという。
安倍首相としては、北朝鮮問題が大きくなると関心がそちらの方にいくためか、無暗に張り切る。しかし、今回はそうはいかない。安倍昭恵総理大臣夫人のお付きの人が、イタリア大使館の一等書記官として赴任した。各メディアとも長友学園のご褒美人事と紹介し、批判している。安倍首相の反省なるものが口先だけのことだと、多くの国民は改めて感じている。
安倍首相やトランプ大統領だけが狂っているのではない。天候不順も、世界的に起こっている。しかし、そんな中で、心ある人々が闘っている。日本では、その闘いが弱いようである。民進党の代表選が始まるが、そうした闘いの先頭に立つものでなければならない。野党全体を盛り上げ、士気を高めるものでなければならない。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。