春の新宿と渋谷
07年04月22日
No.403
昨夜、友人と新宿で食事をした。友人の友だちがやっている店だという。店内は若い人でごった返していた。私たちはカウンター席で食事をした。カウンター席は和風であったが、メニューをみると中華風だ。いろいろなものが出てくるので、ここはどういう店なのだと訊くと、友人は“台湾中国風創作料理”の店だと笑って答えた。じゃ、何が出てきてもおかしくない。私たちは、麻婆豆腐・牡蠣のオイスターソース煮・エビのチリソース・シーザーズサラダ・搾菜、最後に野菜ビーフン。いや食べた、食べた。
友人も私もお酒はほとんど飲めない。ビールを一杯だけ飲んだだけだ。後は冷たい水だけだ。店内が混んでいたので、外に出た。『ルノアール』でコーヒーを飲んで、友人とは別れた。私はコマ劇周辺や歌舞伎町をブラブラした。若い人たちが一杯いた。恋人たちの二人連れの多いことはもちろんだが、学生さんのグループと思われる人たちも一杯いた。サークルや合コンの後のパーティーでもあったのだろう。そういえば、私も学生のころそういうことで新宿を仲間と歩いたことを思い出した。伊勢丹からパーラー高野がある東口まで足を延ばして散策した。この辺りは、ずいぶんと綺麗に再開発されていた。そして南口から山手線に乗り渋谷に出た。
渋谷は、現在の私の縄張りである。渋谷の盛り場はたいがい歩いている。新宿とは違うが、渋谷もいまや若者の街である。新宿は基本的には碁盤の目のようになっているが、渋谷は八つ手のようになっている。その中心が渋谷駅である。JR線はもちろん東横線・井の頭線・地下鉄銀座線・地下鉄半蔵門線の駅がある(外にもあるのかもしれないが、私は知らない)。渋谷の街は、センター街を除くと道路を歩く訳にはゆかない。ここが新宿と違ったところだ。道玄坂・文化村通り・宇田川町通り・明治通り・宮益坂・金王坂・246号線などは歩道を歩かなければならない。一部を除き歩道が狭い。雰囲気の良い通りになるためには、新宿のように全部歩けるようにするか、歩道を広くしないとダメである。パリのシャンゼリゼ通りの歩道は驚くほど広い。銀座通りの歩道も非常に広い。ああでなくちゃダメだ。
今年は暖冬だったが、桜の咲くころから東京は気温が低かった。しかし、昨夜の風は完全に春の風だった。もう雪が降ることはないだろう。いよいよ本格的な春の到来である。そして5月までもう10日もない。5月になれば、春というよりもう初夏である。昨日、「創価学会党化した自民党」の5月1日号の原稿を書き上げた。この連載もあと1回書けば終りになる。ちょっとした開放感があったので、若者たちが元気に、そして楽しげに行き交う新宿と渋谷を心地よい春風に吹かれながら夜の11時過ぎまで散策した。そして少しセンチメンタルのなってきた。若いときは、新宿や渋谷をぶらついているだけで楽しかったが、私たちの年齢になるとそうはいかない。新宿にも渋谷にも本当に楽しい所などないことを知っているからである。
そう思えるようなったのも、ずいぶんと無駄なことをやったからである。私は良いことでも悪いことでものめり込むという習性がある。学生生活を終えて弁護士を東京でやっていたときと、国会議員でなくなった平成12年からである。すいぶんと無茶なことをやったものである。しかし、やってみると私には楽しいものではなかった。たまにはフリーの雀荘にでもいって、少し打ってみようかと思ったが止した。最近、麻雀も昔のように楽しくなくなってきたのである。それに夜遅くから始めると、どうしても徹マンになってしまい、生活のリズムが壊れてしまうのである。来週は連休前ということもあって、かなり忙しいのである。生活のリズムを壊す訳にはゆかないのである。
終電近くの地下鉄に乗って、家に帰ってきた。万歩計をみると12,257歩であった。最近は1万歩以上歩けば良しとしている。お腹はまだ満腹である。今日の夜は、選挙戦の結果をみることになる。参議院選挙の結果はテレビでみれるが、地方選挙の方は全国的に注目された選挙以外はテレビでは無理であろう。いくつか気になるところがあるのだが、インターネットで果たしてみれるのだろうか。事前の予想は予想として、現実に○○○○票と出るとそこからいろいろなことがみえてくる。選挙の予想は難しいが、出た票の分析をすることは意外に簡単だし、示唆が多いものである。
それでは、また明日。