堂々と遊ぶ。
09年10月31日
No.1331
土曜日の今日も、私はいつもの通り仕事である。もし11月2日(月)に有給をとれば4連休となる。そういう人はどの位いるのだろうか。かつてのバブル絶頂期ならば確実にいたと思うのだが、最近のサラリーマン稼業はそんなに気楽ではなさそうだ。一流会社のサラリーマンでも、サラリーがかなり落ちている。ちなみに今年の冬のボーナスの落ち込みは、その類の統計をとり始めてから最悪だという。
ワーク・シェアリングということが、雇用対策として言われている。上記のように有給休暇を利用して“4日間の晩秋の休暇”とすれば、会社としてはワーク・シェアリングになるし、リゾート地や観光地にとっては景気刺激となる。製造業などではこのようなワーク・シェアリングを普通にやっているようだが、一般の会社となるとなかなかそうはいかないようである。サラリーマンの方も雇用情勢が厳しければ厳しいほど、そんなことをしていたらリストラされるかもしれないと思っているようである。
ワーク・シェアリングのことは専門家に任せるとして、日本人は堂々と遊ぶのがどうも苦手のようである。遊びが苦手というのは、働くことが苦手の裏返しなのではないか。本当に立派な仕事をしていれば、経営者や仲間に遠慮などせずに堂々と休むことができるはずである。バカンスやリゾートはヨーロッパから始まった。いまでもヨーロッパは良い仕事をしている。良い仕事をしている人は、遊び上手でもある。ヨーロッパのリゾート地に行くとそのことが良く分かる。彼らは実に堂々と遊んでいる。
日本人は“遊ぶのも一緒、働くのも一緒”でないとどうも不安になるようだ。裏を返せば、自らの意思で働き、自らの意思で遊べないのではないか。話を大きくすると“自己に対する自信”が無いからなのであろう。個性を堂々と主張できる者は、己に対する自信があるからである。そうでなければ、ただの“我が儘(わがまま)”に過ぎない。最近このような我が儘やいい加減な仕事ぶりを目にすることが多くなった。何でも鑑定団の中島氏がいうところの“いい仕事してますねぇー”というものに触れる機会が少なくなった。
ご同輩、堂々と遊びたいものですなぁー。
それでは、また。