ETC を使えない人が…?
09年09月14日
No.1288
昨日は失礼した。土曜日の午後、急に出かけなければならなくなった。荷物を取りに自宅に帰った際、いつものように“今日はお休み”の通知をするために更新画面に書き込んだのだが、これをupdateできなかったのである。他のWebサイトは見ることができたのだから、白川サイトの接続に問題があったようだ。こういう場合、少し時間をおくとたいてい解決するのだが、急いでいたので直ぐに出かけざるを得なかったのである。
今回はレンタカーで出かけた。車を運転するのは久しぶりであった。昨日は実に良い天気であった。日差しは強く、夏のようであった。久しぶりなので少しドライブを楽しむことにした。高速道路の料金所はETC出口が多く、一般出口は極めて少なかった。私はもちろん一般出口派である。けっこう時間がかかった。何とか無事に帰還した(笑)。料金は1日で3万円強であった。意外と高いのにびっくりした。
ETCの話がでてきたので、前から思っていたことに触れる。弁護士等に債務整理を依頼した債務者は、銀行や消費者金融などが作っている信用情報に載る。そうすると直ぐにではないが、ETCが使えなくなる。ETCによる高速代金決済はクレジットカードで行われる。クレジット会社も信用情報を利用できるのでクレジットカードの使用を止めるのである。その結果、ETCによる高速代金決済ができなくなるのである。
1000円高速道路乗り放題も、ETCが使えなければその恩恵に与(あずか)れない。親子連れで車で旅行に出かけるのに、債務整理をした人は1000円高速乗り放題を利用できないことになる。子供さんたちが“なんで”と訝(いぶか)るだろう。奥さんも訝るであろう。そんなことから奥さんに内緒で債務整理をしていることがバレることにもなりかねない。ちなみに白川勝彦法律事務所で債務整理をする依頼者の7~8割は、配偶者に内緒で債務整理をしている。
1000円高速道路乗り放題を思い付いた面々は、こんな問題があることなど知らないであろう。民主党は高速料金無料化だから、ETC出口も必要なくなる。しかし、直ぐにではなく段階的に実施するという。その間はこのような問題が起こることを知って、何らかの手当をして欲しいと思っている。1000円乗り放題は、他にも問題を起こしているようだ。このように新しいことをやろうとすると、いろいろな問題が起こってくるのである。新しく政権を担当することになった民主党の政治家はこういうことを肝に銘じて欲しい。
鳩山代表が打ち出したCO2の1990年比25%削減に関して、道路特定財源の暫定税率廃止と高速道路無料化はこれと矛盾するという発言を耳にする。高速道路無料化政策のことはいま勉強中だが、道路特定財源の暫定税率廃止がCO2削減政策と矛盾するという意見に私は賛成できない。次元を異にする問題であるからだ。CO2削減は環境問題である。いっぽう道路特定財源の暫定税率の問題は、“税の基本”に関することである。私は環境税(仮称)に反対する者ではないが、それはそれとして堂々と議論した上で導入すべきものであろう。環境問題はおかしな税金に免罪符を与えるものではない筈だ。
以上を要すれば、興一利不若除一害ということだ。誰もがおかしいと思っていることを止めるのは、そんなに難しいことではない筈だ。もっとスピード感をもって次々と実行してもらいたい。そういうことを行えば、国民は“ゾッとする”であろう。立派な能書を幾ら聞かされても、国民は“ゾッとしない”のだ。この2週間の動きを見ていると、ちょっとそんな気がしてならない。
それでは、また。