大相撲の八百長問題
07年02月10日
No.332
大相撲の八百長疑惑報道について、日本相撲協会が遂に民事提訴する方針を決めた。これは大相撲以上に面白くなりそうだ。私はスポーツなどにあまり時間を割く人生を送ってきた方ではないが、大相撲は私の数少ない好きなスポーツである。大相撲の本場所中は、ほとんど相撲中継を見ている。これは国会議員だったときでも同じだった。国会議員の日程はかなりハードだが、5時ころから6時ころの間というのは、意外に時間がポッと空く時間帯なのである。その理由は……。
国会の委員会や党の会議はだいたい午後5時までに終ることが多い。夜の会議や催しは、6時または6時半から始まるものが圧倒的に多い。だから意外にこの時間だけはスケジュールが入らないのだ。大相撲もこの時間帯にいちばん観どころのある取組がある。プロ野球の場合はこうはゆかない。プロ野球の試合がいちばん緊迫するのは、午後8時ころから終了までであろう。この時間帯は、夜の会議(主として宴会だが。パーティならばだいたい終っている)の方も盛り上がっている最中なのだ。こんなときにプロ野球を観ているようでは、自民党の国会議員としては無粋であるばかりでなく、「職務」に熱心でないことになるのである(笑)。
私は大相撲ファンであるから、問題の八百長報道をした『週刊現代』は3冊とも発売と同時に買って読んだ。そしてこれはただでは済まないと思っていたが、遂にその結論が出たということである。民事裁判の場でこの問題の真偽が問われることになる。この裁判はぜひガチンコ勝負をしてほしい。私は弁護士でもあるから、報道の名誉毀損の問題もあるので八百長問題と合わせて興味をもたざるを得ない。今回の八百長問題の経過をあまり詳しくご存知ない方は、この朝日新聞の記事を読めばだいたいの経過が分ると思う。
大相撲の八百長疑惑というのは、昔からあったようである。近年では『週刊ポスト』がかなり執拗に報道してきたように記憶しているが、いわゆる週刊誌記事で終っていた。私も大相撲の取組を観ていて、これは八百長ではないかと感じるような取組もあるときもあったし、こういう取組があるのだからいわゆる八百長など相撲界には現実にはないんだなぁーと思うこともあった。大相撲の八百長問題は、私にとっても実はひとつの大きな疑問でもあったのである。長年のこの疑問に私自身としても決着をつけるときがきたようだ。この問題は今後何度か書くことになると思う。
それでは、また明日。