月別アーカイブ: 2008年06月
06月14日 奇々怪々な事件と捜査
No.838
この1週間の事件物のニュース・報道は、秋葉原の通り魔殺人事件ほぼ一色で埋め尽くされた。それはやむを得ないことだと思う。しかし、私には気になっていた事件があった。江東区のマンション女性“行方”不明事件である。この事件について、例外だが永田町徒然草No.821「マンション女性“行方”不明事件」と題して触れておいた。秋葉原の通り魔殺人事件が起こる前から、なぜかこの事件の報道が意外に少なかった。・・・・・
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06月09日 秋葉原の通り魔事件
No.833
こういう日は、永田町徒然草を書くのがつらい。アクセスする方としては、昨日の秋葉原の事件について白川がどう考えているか知りたいという気持ちは痛いほど分かる。もちろん私としてもそれなりの考えはある。しかし、事実関係はまだほとんど判らないし、世論は激昂している。この種の事件の法律的問題点は、意外に少ないのである。でも、事件直後にそんなことをいっても世論は冷静に受け止めてくれない。・・・・・
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06月07日 Due Process Of Law (その2)
No.831
<永田町徒然草No.830からつづく>いつの時代でも、人間は幸福を求める。従って、いかなる政治思想も、国民の幸福について無関心ではあり得ない。しかし、自由主義の政治思想は、国民を幸福にすることを安請合いしない。そもそも幸福といっても一義的にいえないと考える。結果について責任をもたない者がいえることは、国民が自分の考える幸福を追求する権利を保障することしかない。幸福の具体的メニューに介入しないとなれば・・・・・。
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06月06日 Due Process Of Law (その1)
No. 830
現在では Due Process Of Law という言葉は必ずしも珍しくない。しかし、30年ほどまえ私が司法試験の勉強をしていた頃、 Due Process Of Law(法の適切な手続) は法律家の中でもそんなに重要な概念と捉えられていなかった。私は刑事訴訟法を新進気鋭の平野龍一東大法学部教授の本で勉強した。だから、 Due Process Of Law を叩き込まれた。私はこの言葉が好きだった。このことについて最近新しいことに気が付いた。それは・・・・・
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