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白川・上柳 放送対談中の表情写真

ごごばん! デイリースペシャル 〜法律クリニック〜 2011年12月6日 火曜日 (第43回)

テーマ
「弁護士費用について、無料相談はどこまでですか?」

話者名話の内容
上柳毎週火曜日は、ごごばん! リスナーのあなたの「法律の問題」についてお話を伺います、「ごごばん!法律クリニック」。スタジオには、お馴染み白川勝彦法律事務所所長、弁護士歴39年の、白川勝彦弁護士です。今日も、宜しくお願いします。
白川宜しくお願い致します。
増山
・堀
宜しくお願い致します。
話者名話の内容
上柳では今日は、私たちもずっと伺いたいなと思っていたことなのです。今日の相談内容です。匿名の男性の方、46歳の方からのこのメールです。
増山
殆どの法律事務所の広告には「債務整理・借金問題の場合、相談は無料です」といった文言が書かれていたりしますよね。実際には、どこまで無料で相談にのってくれるんでしょうか? また、債務整理・借金問題以外の問題については、どのくらいの相談費用がかかるんでしょうか? 弁護士に相談したい問題があっても、法律事務所は相談費用が高く、敷居が高いイメージがあるので、正直なかなか相談しづらいです。相談費用について教えてください。
上柳敷居が高いというイメージというのは、大変申し訳ないのですが、慣れてないもので、どうしても思ってしまいますよね。
白川そうですね。今回の問題、簡単なようだけども、意外に複雑といえば複雑。また、考えてもらいたいことがあるのですね。
まず、債務整理に関する色んな広告 ─ 私も、毎日見たりしているんですが、相談は無料というのは、みんな書いてありますね …… 着手金0円だとか、初期費用は0円だとか。こういう広告が、相変わらず巷には溢れております。その通りなのでしょう。弁護士が、看板に偽りがあってはいけませんから、一般的な相談ならば相談料は取られません。仮に請求されてきても、相談しただけなのであれば、払わなければいいことです。
相談料も、10万だ、20万だなんて法律事務所はありません。1万、2万を請求するのに、いくら法律事務所は裁判起こすのが仕事だといっても、起こしません。払わなくたって、いいと思います。
ただ、問題は、他の事とも関連するのですが、相談なのか、ここから先は事件を受任してからでないと逆に答えられませんとか、色々あるんですね。例えば、白川事務所の債務整理の一番大きな特徴は、受任を受ける前に、貴方の借金は大体いくらくらいになって、3年計画なら月々いくらとか、あるいは、5年計画なら月々いくらくらいで借金全部解決することできますよ、と言うようなことを、受ける前に、出来るだけ答えてあげるようにしようと努力します。そうすると、どこからいくらくらい借りましたとか、一番ピークはどこまでいきましたかと、かなり細かく聞きます。中には、私のところに来る前までに、事務の者が1時間くらいかかってそういうことを聞くために、時間かかるということが結構あります。そうしないと、債務がどのくらいになって、月々いくらで何年でというのが出せないものですから。ただし、それはあくまでも相談です。
上柳まだ、そこの段階では、どんなに事務の方が1時間くらい掛かって聞き取りをしても、相談なのですか。
白川私の事務所のポリシーですから。受任する前に、いくらくらいあれば解決できますよということをお教えするのが、私の仕事だと思っています。
上柳かなり大きなアドバイスですよね。
白川ただ、ある程度までいくと、だいたい古いことなんて覚えてないですよ。そうすると、記憶も定かでない、しかし、それ以上いくら聞いても分からないから。もっと細かいとこを聞きたいなら、受任を受けてからでないと、これ以上はお答えできませんよ、というようなことがあります。
上柳その案件を弁護士事務所に受けてもらう、と…
白川私が算定するにしても、いつ頃から取引していたのか、どういう風に返していたかと、あんまり覚えてないという人も結構いらっしゃいます。10年前だ8年前だとなると、受任を受ける段階で、そこから先は事件処理になります。ですから、どこから先は金がかかるのか、どこまでは無料なのかは、弁護士の場合は、お金をいつ払うかよりも、委任状とか契約書にサインをする時が境目になります。そのサインをして下さいという時に、いくらお金がかかるのでしょうかということを改めて良く聞いた上で、頼むなら頼む。
上柳サインをして下さいと言われるまでは、相談として無料でやっていただけているんだな、と考えていいわけですね。
白川それで、大体間違いないと思います。
契約してからは、一律なのですか? それとも、その事件によって違うんですか?
白川事件によって違います。だいたいの基準は日弁連から示されてますが、案件によって違います。それは、そんなに大きな問題じゃないと思います。要するに、契約書とか委任状に判子を押してくださいというのが来た、さて、その時に改めて、結局お金はいくら払わなくちゃいけないんですか? という風にお聞きすることが、大事なんじゃないでしょうか。
それで、後半の問題、『また、債務以外の問題ではどうなんでしょうか』についても、実は同じようなことがあるんです。
まず、弁護士の仕事というのは一般的に、こういう問題どうなんでしょうか? と(いうお尋ねに)答えるのが弁護士の仕事じゃないんですね。ある人の具体的な問題について、どういう解決の道があるか ─ それを解決するのが、弁護士の仕事です。そうすると、解決するためには、弁護士は事前に色々と聞かなくてはダメですよね。例えば、事件としては勝てるかもしれないけど、資力が無いか。資力が無い場合、いくら裁判で勝っても、依頼者の利益になりませんので。
上柳資力というのは、お金ですよね。
白川そうですね。そういうことを含めて、弁護士は、受任をする以上はある程度ちゃんと、依頼する人の利益にならなければ。ある面では、自分の信用にも傷がつきますから、それ以前に色々聞くんです。
また、聞かないと、お受けいたしましょうというところまでいかないんですね。
私も、弁護士業を39年もやってますが、ある意味では、事件として受けないのに、今まで30分、中には1時間くらい相談にのることも、いっぱいありますよ。事件としては結局受けないのに、いくらいくら払いなさいと言ったことはないですよ。殆どの弁護士が、そうじゃないでしょうか。また、そうしなければ良い事件にも弁護士自身があたりません。
言葉を変えれば、これは良い事件だと、依頼する人は分からないじゃないですか。これは、弁護士に報酬を十分払っても、十分利益がありますよ、と。そういう事件じゃなかったら、弁護士もそう簡単に受けられないです。
依頼者が持っていったものは、全部受けてくれるというわけではない?
白川それは、中には受けられないのもありますよね。ただそこで、具体的な事件をどう解決するかというのが、弁護士の仕事ですから。一方は、完全成功報酬主義 ─ アメリカは、そういうのが多いと聞いております。『弁護料、タダにしてください。その代わり、お金を取ったら半分取っていいですから』なんて言う人もいますよ。アメリカは、そういう人が多いといいますが、日本はそうじゃないんですね。あくまでも、ある事件を受けるとしたら、その人が持ってる法律上の権利を実現するだけなのだから、勝つか負けるか分からないことが、いっぱいありますよね。ですから、勝つか負けるかとは別に、ある事件を受けるという場合は、一応着手金というのを頂きます。まだ、裁判や具体的な行動も起こしてないのに、いくらいくら払いなさい、と。
それが、すぐ受けるであろう利益の10%が目処とされてます。例えば、500万の争いだとしたら、50万位払いなさいという話になるわけです。まだ、何もしてないのにね。その形すら見せてくれないのに、50万取るんですかということが、一般の人から見れば、弁護士は、座ったらただお金をよこせという … そんなところが、高いと思われるのでしょうかね。相談料自体は、ある面では、そんなに高いものを取られないと思います。
上柳まだ今日は、入口みたいなところもあるんですが…… この話もまた交えながら、色々なことを伺いたいと思います。
白川また、色々話をしてみたいと思います。
上柳白川勝彦弁護士でした。ありがとうございました。
白川どうも。
増山
・堀
ありがとうございました。

上柳昌彦氏・ 増山さやか氏 = ニッポン放送アナウンサー / 堀ちえみ氏 = タレント曜日パートナー (文中敬称略) | 第42回 | TOP[t] | 第44回

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