2兆円の転落!?
08年11月11日
No.987
昨日、私はレインコートを着て事務所に出かけた。もちろん今年初めてのことである。私のレインコートは少し厚手である。昨年の冬はこれだけで凌のげた代物である。「錦秋の候」から「初冬の候」となった。気象情報では、あの“西高東低”という日が多くなった。
『朝日新聞』などの世論調査で、2兆円ばら撒きを評価せずとする人が評価するの2倍もあるという。自公“合体”政権は国民を舐めている。国民はそう考えているのである。2兆円ばら撒きは公明党の発案だが、“下々の国民”などお金を恵んでやれば素直に従うだろうという発想が麻生首相にもあったのだろう。だから現実の施策として浮上したのである。衆議院の3分の2もいる自民党や公明党の国会議員の中には異を唱える者など一人もいない。彼らは国会に転がっている石ころに過ぎない。
2兆円ばら撒きは、所得制限なしでやるそうだ。高額所得者には自主的な辞退を促すことで行うという。こんなやり方を私は知らない。麻生首相は「これしかないだろう」と開き直っていた。“過ちを改めるに憚ることなかれ”だ。2兆円ばら撒きを“自発的”に取止めればよいのだ。いずれにせよこの一件で麻生内閣の支持率は10%減り、不支持率は10%増えるであろう。深刻なのはこれにより麻生内閣の支持傾向が決まるということだ。たぶん麻生内閣の支持は坂道を転げるように下落するであろう。
今日参議院で田母神前航空幕僚長の参考人質問が行われる。彼が何をいうかなど問題ではない。野党がどう追及するかも問題ではない。問題は「自公“合体”政権が田母神前航空幕僚長どう処分するか」ということなのである。シビリアン・コントロールの実を示さなければ、今後このような“不埒者”が続出する。このような不埒者が出現した最大の原因は、安倍首相や麻生首相などの右翼反動が総理大臣になったことなのである。国民はこのことを深刻に反省する必要がある。
それでは、また。