2兆円―解散の延ばし賃か!?
08年10月31日
No.977
昨日、私は無茶苦茶に忙しかった。月末が近づくと債務整理の相談や依頼が急に多くなる。借金の弁済期日はやはり月末が多い。その月の支払いができなくなって何とかして欲しいという相談や依頼である。こんなことは前々から分かっていたのだが、その辺がキチンとしていないから多重債務に陥ってしまったのであろう。私は理由の如何を問わず“多重債務を何とかしたい”と思ったことを評価して対応する。
そんな訳で、ニュースをみる時間がとれなかった。株価がどうなったかが知りたかった。もうひとつは麻生首相が発表するという緊急経済対策の内容が知りたかったのだ。最近の私は柄にもなく経済のことが気になる(笑)。暫くの間、政治をやる者も経済の動向に関心をもたざるを得ない。経済そのものが政治となっている。100年に1度あるかないかという経済危機ならば、ここは政治の出番である。政治の力がなければ克服できないと考えるのが普通であろう。
昨日の東京株式市場の株価は大幅に上昇した。日経平均株価は9000円を超えた。円高も1ドル=98円となった。今後どうなるかは門外漢の私に分からないが、こんなことなら大騒ぎする必要がないのかもしれない。堅気衆に迷惑を掛けた不埒な輩を成敗すれば、それで良いのかもしれない。いざなぎ景気を超えるわが国はじまって以来の長期景気だといって“構造改革なるもの”を煽ったのは、自公“合体”政権であった。ほとんどの国民は、「一体どこの国の話をしているのだろうか」と思っていた筈だ。
麻生首相が肝入りで発表した緊急経済対策なるものをみて、私は嗤ってしまった。2兆円のクーポン券みたいなものを配るという。あの評判の悪かった“地域振興券”の焼き直しである。地域振興券は確か6000億円であったが、今度はその3.3倍の2兆円の大振舞だ。地域振興券は連立を組んでくれた公明党に対する連立承諾代だといわれた。今回は解散総選挙の延ばし賃か!? 論評する気にもならない。高速道路1000円ポッキリの乗り放題だ。CO2削減のためにガソリン代は高い方が良いのだといって、ガソリン税の暫定税率を存続したのは自公“合体”政権ではなかったか。
自公“合体”政権のやること為すことはもう滅茶苦茶である。堅気衆が滅茶苦茶なことをやれば、最後は多重債務者として苦しまなければならない。私はそういう方々と会い、一緒になってその解決に苦労している。自公“合体”体制の輩はどういう責任を果たすというのか? 自民党議員は選挙で落されるくらいで済むが、滅茶苦茶の始末・ケリを付けなければならないのは国民である。滅茶苦茶な浪費をする者は、まず禁治産者にしなければならない。そうしないと借金が嵩む。さぁ、国民と野党はどうするのだ。
それでは、また。