『政権崩壊』初公開!!
08年10月16日
No.962
今日は沖縄県を除き全国的に爽やかな秋晴れだという。こういう日を“日本晴れ”というが、韓国ではどのようにいうのかと尋ねたところ、案内人はしばらく間をおいて“天高馬肥”と答えた。“韓国晴れ”という言葉はないらしい。日本晴れのこの日、自公“合体”政権に突きつける“最後の果たし状”―第二弾、『政権崩壊』を初公開する。
『政権崩壊』の出版は、私の悲願だった。今回の解散・総選挙の前にどうしても出版しなければならない著書だった。そして多くの方々からぜひ読んで頂きたいと切望している著書である。見本本(みほんぼん)が昨日の午後、私の手元に届いた。いささかの感激を禁じ得なかった。『政権崩壊』が実際に書店に並ぶのは、10月23日過ぎである。永田町徒然草の読者にだけ、特別に公開する。
『政権崩壊』の出版は、実に難産であった。まず発行を引き受けてくれる出版社を探すのが一苦労であった。出版業界はいま非常に厳しい。本はなかなか売れないのだ。3000冊が売れる確かな見込みがなければ、出版社はなかなか引き受けてくれない。白川勝彦サイトには毎日1万を超えるアクセスがあるといっても、そんなことでは簡単に引き受けてくれない。それにはそれなりの理由があるのだ。WWW(ワールド・ワイド・ウェブの略。ブラウザで閲覧するHTML形式などのWebサーバーに置かれたファイル群などであり、インターネットを形成する一部。日本ではインターネットと誤用されることが多いので、読者諸兄が読み替えるのは私は構わないが、誤りであることも心に留めておいて欲しい)と出版との間には、高い障壁があるのだ。後日述べたいと思っているが、あることでそのことを痛感した。
発行を引き受けてくれる出版元はようやく現れてくれたが、それからがまた大変だった。『政権崩壊』は、2007年5月から2008年9月までの永田町徒然草を収録している。この間の記事は全部で530篇ある。そのうち収録できるものはせいぜい70篇くらいしかない。その選定作業は、決して簡単ではなかった。7人の編集委員は、2回あった9月の三連休をその作業に費やした。毎日の永田町徒然草はそんなに長くはないが、530篇となると相当のボリュームとなるのである。
『自公連立解体論』は、そのほとんどが出版物に掲載されたものである。私も何度も校正しているし、それぞれの出版社のスタッフも目を通している。だから文章そのものに手を加える必要はなかった。しかし、永田町徒然草の記事は原則として私一人しか目を通していない。かなり詳しくみているつもりだが、誤字・脱字もかなりある。分かり難い表現も随所に見られる。せっかく出版物にするのだから、訂正できるものは直さなければならない。『自公連立解体論』の原稿を書きながら、それを行うのは結構しんどかった。
そんな作業をしている時、10月3日解散・10月26日投票日というニュースが流れてきた。『政権崩壊』が全国の書店に並んだ時に総選挙は終わっているではないか。それではこちらが困る。まずこれを延ばさなければならない。そんな理由から永田町徒然草No.935「なに、10月3日解散だと…!?」をupdateしたのだ。本音を言ったのでは話にならない。そこでカリスマ云々などという理屈をもち出したのだ。政治家などという人種は、勝手なものである(笑)。
『政権崩壊』の最終稿を出版元に入れる時点ではまだ10月26日投票日という可能性もあった。総選挙の日程はこちらの都合に合わせるようになりつつある。上首尾である。昨今は万事忙しすぎて、1ヶ月前のことさえ忘れてしまう。『政権崩壊』は、この1年5ヶ月間の自公“合体”政権の悪行の数々を厳しく断罪している。この著書を手にされた読者は、必ず自公“合体”政権打倒の思いを新たにするであろう。そのために出版したのだ。
政権崩壊
自公連立政権は、いまや政権の体をなしていない。
このような政権は倒さなければならない。
しかし、新しい政権が誕生しても、
国民の希望に応える政治秩序を創れる保証は必ずしもない。
まともな政権がないと苦しむのは国民である。
新しい政治・政権を目指して戦っている、
すべての人々にこの書を捧げる。
これは『政権崩壊』の冒頭に掲げた解題と献辞である。多くの方々からぜひご購入を賜りたい。この本は永田町徒然草を愛読して下さった多くの人々に支えられて誕生した。そして初めて政権交代という偉業を成し遂げようという国民に捧げる本である。今回、私は遠慮せずに率直にお願いする。ぜひご購入を賜り、永田町徒然草の輪を広く国民の間に広めて頂きたいのである。そのためにも全国の多くの書店に『政権崩壊』を並べたいのである。
ご協力を伏してお願い申し上げます。申込用のチラシは、新著上梓のお知らせの頁にあります。
それでは、また。