戦いのイロハ、常道。
08年10月02日
No.948
2冊の著書を緊急かつほぼ同時に出版することは、なにかと大変である。しかも2冊とも総選挙を睨んでいる。睨んでいるなんてもんじゃない。自公“合体”政権を追い詰める武器たらんと出版するのである。総選挙の後では、その価値は半減する。だから、大車輪で作業を行っているのだ。
ニュース報道をじっくり見る時間はない。だが、解散総選挙の日程だけは気になるので注意している。10月3日解散・10月26日総選挙の日程だけは飛んだようだが、それ以外の情報や予測はすべて不確実である。昨日の小沢民主党代表の“早急に解散すべし”との質問(?)に対し、麻生首相は「解散につきましては、私が決めさせていただきます」と答えていた。格好をつけて答弁していたものの、単なる強がりに過ぎない。麻生首相が自由に勝手に決められる訳ではない。それは麻生首相の顔を見れば判る。パフォーマンスに過ぎない。
私は9月19日の永田町徒然草No.935「なに、10月3日解散だと・・・!?」で、「麻生太郎氏も舐められたものである。本人が総裁選で全国を飛び回っているというのに、自民党と公明党は10月3日解散、10月14日公示、10月26日の総選挙という日程で合意したという。もちろん、麻生氏の意見を聞いてのことだと思うが云々」と述べた。この構図は基本的にいまなお生きている、と私はみている。この日程を決めた公明党の代表は判るが、自民党の代表とはいったい誰なのだろうか?
その人物が誰か、私はだいたいの察しがつく。公明党と昔から懇(ねんご)ろの人物である。この人物には“政権構想力”など微塵もない。公明党・創価学会とのパイプの太さだけを売り物にしてきた人物だ。公明党・創価学会とのパイプが太いとは、換言すれば公明党・創価学会に忠実であるということだ。公明党・創価学会は、いまなお早期解散に固執している。恥も外聞もなく工作している。自公“合体”政権は早期の解散総選挙を画策している。それが基本であろう。民主党が早期の解散を主張しているのであるから、公明党・創価学会はやり易くて笑いが止まらないであろう。
“選挙などやっている場合でない”といっているが、それならばあの度派手な総裁選の馬鹿騒ぎはいったい何だったのだ。笑わせるな!といいたい。自公“合体”政権のシナリオは、明らかに狂い始めている。敵の逃げ道を塞ぎ攻撃を仕掛けるのは、昔から戦いのイロハである。これまで自公“合体”政権は解散総選挙から逃げ回っていた。今度は解散総選挙に逃げ込もうとしている。だったら、その逃げ口を塞ぐのが戦いの常道である。あまり先読みをしてはならない。屁理屈をいうものではない。敵の回し者と疑われるぞ!
それでは、また。