ここが正念場。
09年08月12日
No.1255
台風9号は、島嶼部(とうしょぶ : 伊豆7島と八丈島のこと)を除き東京ではあまり大したことはなかった。昨日の昼前後が雨のピークと報じられていたが、そのころ雨はほとんど降らなかった。事務所で昼食を食べていた時、朝の地震には驚いたと皆いっていた。台風9号は各地に大きな被害をもたらした。被災地域の皆さんに心からお見舞いを申し上げる。
わが国の政治は、いま大型の台風に見舞われている。大きな被害を蒙り、難渋しているのは自公“合体”政権である。民主党は、さながら台風の目のようなものであろう。全国各地で暴れ回っているこの台風は、東京の永田町まで来なければならないのだ。台風9号のように肝心なところで逸れてしまってはダメなのだ。こちらの台風は、国民の加勢によって大きくも小さくもなる。どうか全国各地で頑張ってもらいたい。
民主党を中心とする野党陣営にとって、多分いまが一番つらい時なのではないか。ダメだと思っていた自民党や公明党が意外に頑張っている。一方、これだけ優勢だと言われている自分たちの陣営は実のところそんなに盛り上がっていない。人や金や物が圧倒的に足りない。「これで本当に勝てるのか」という疑心暗鬼が陣営内に走り始めている。マスコミの報道にも気勢を削ぐようなことがいっぱい出ている。国民の反応もイマイチだ。
自公“合体”政権だって、むざむざと座して死を待つ筈がない。彼らにとっても最終決戦なのだ。この戦いに敗れれば、党の存続自体が怪しくなってくるのだ。役人たちだって、民主党からこれだけ官僚が悪いといわれれば、幹部だけではなく末端の者まで、民主党政権が誕生することに不安をもつようになる。“地域の主だち”だって同じような気持ちなのだ。権力崩壊は永田町や霞が関の争いだけではないのだ。社会のあらゆる分野の主導権の争いなのだ。
問題はこの10日間の勝負なのだ。この10日間が正念場なのである。この10日間の闘いで少しでも優勢を保っておけば、後は大丈夫なのだ。いろいろな逆風や懸念材料はあるが、現在まだ民主党・野党・戦う国民が優勢を保っている。
時はお盆。国民がお互いに情報を交換する絶好の機会である。戦う国民一人ひとりが、旗幟(きし)を鮮明にすることが大切なのである。平氏か源氏か。自公“合体”政権を継続させるのか、それを倒すのか。理由はいろいろで良い。自公“合体”政権をこの際は倒すという旗幟(はた・のぼり)を掲げることが重要なのだ。
それでは、また。