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究極の駄々

09年06月26日

No.1208

「“そう遠くない日”に解散総選挙はある」と麻生首相が発言した。日本記者クラブにおける発言である。それを巡ってニュース報道番組は盛り上がっている。東国原騒動といい、昨日の解散発言といい、政治的にはほとんど意味のないことである。真面目に論評する気になれない。だが今日は渋々そのことについて述べてみよう。

わが国の“政治の業界”では、解散総選挙に関する発言について大騒ぎする悪弊がある。政治記者や政治評論家はこの“業界人”の人々だ。しかし、衆議院の解散というのは、そもそも政治的に大騒ぎするテーマなのであろうか。わが国では任期満了による総選挙は、戦後1度しかないない。昭和51年の三木内閣の総選挙である。そんなことから4年の任期が3年も経てば、誰も解散があっても仕方がないと思うのである。その解散を何時やるかなどということは、そもそも政治的に意味がないなのだ。

衆議院がいわゆる“適齢期”を迎えていない時に、解散総選挙が行われると大騒ぎとなる。このような場合、劇的な結果が出てくることが多い。昭和55年の初の衆参ダブル選挙はわずか7ケ月しか経っていなかった(大平内閣)。自民党は大勝した。昭和61年の衆参ダブル選挙も2年半ちょっとしか経っていなかった(中曽根内閣)。前回の郵政選挙は、1年11ヶ月しか経っていなかった(小泉内閣)。いずれも適齢期にまだ至っていなかった時期における解散であった。いずれも解散した自民党の大勝であった。

今回は適齢期などとうに過ぎている。野党および与党の大多数が解散総選挙を望んでいるいるというのに、逃げ回ってきたのは麻生首相その人なのである。政府(すなわち麻生首相)が最終期限という10月20日でも、もう4ヶ月もないのだ。その期間内のいつ解散を行うなどということは、もうどうでもよい事なのだ。最近は何をいっても誰からも相手にされないので、「俺は近い日に解散するぞ」といって、世間の耳目を集めたかっただけなのだろう。

一昨日の午後10時過ぎに、麻生首相は“安倍ちゃん”と会った。安倍ちゃんは早期解散を進言したと伝えられている。最近なぜ安倍元首相がウロチュロしているのだ。こんな無責任な人物と会うことなど、常識のある者ならば避ける筈である。どちらも見境が付かなくなっているのだろう。“本当にそれでいいの!?”と私がいうのは、このようなことを言っているのだ。

専門的な解説をしてみよう。麻生首相は、本当は解散などしたくないのである。できれば10月20日まで内閣総理大臣でいたいのだ。解散することは内閣総理大臣の義務ではない。総選挙の結果は、誰でも分かっている。大幅に議席を減らすことは確実である。大幅に議席を失えば、辛うじて与党の地位を守ったとしても、与党からも辞任要求が出てくることは避けられないのだ。だから麻生首相は任期満了でも良いと思っていたのだ。

解散したからといって、大首相になる訳じゃない。解散をしなかったからといって無能な首相という烙印が押される訳でもない。どうせ辞めなければならないのであるから、1日でも長く内閣総理大臣をやった方が良い考えるのは、ごく当り前のことではないか。ところが、最近麻生首相は重大なことに気が付いた。10月20日までやろうと思ったら、9月に自民党総裁が任期切れになるのだ。「総選挙目前なのであるから、麻生さん総選挙が終わるまでおやりなさい」という声が出てくることを期待していたのだが、どうもそういう雰囲気は全然ない。

せめて最後まで内閣総理大臣として過ごさせて欲しいと麻生首相はささやかに望んでいたのだ。それなのに、総裁選を前倒して実施しようなどと失礼な輩も出てきた。こうなれば万事休すだ。「えぃ、ままよ。もう解散するしかない」。解散を口にすればマスコミが大騒ぎをしてくれることは判っている。最後に「死に花を咲かすか」という気軽な気持ちそう言ったのだ。内閣総理大臣として最後の“駄々”を言ってみただけなのだ。駄々っ子の駄々に付き合う暇などない。ここは攻め抜くしかない。こういうことである。

それでは、また。

  • 09年06月26日 09時04分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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