嗚呼…。
09年05月08日
No.1158
日本の株価が大幅に上がった。私は株式市場の動向などあまり興味はないが、リーマン・ショックに端を発する“百年に一度の経済危機”は株価の暴落から始まった。どのような理由でも良いから、株価が上がってくれることは望ましいことなのだろう。景気の落ち込みが少しでも収まれば、多くの人々が救われる。しかし、株価などというものは投機的なものであろう。実体経済が上向かなければ、多くの人々の暮らし向きは良くならない。
経済の専門家にいわせれば、上の短い文章にも多くの誤りがあるのだろう。経済の門外漢である私は、その謗りは甘んじて受ける。しかし、経済の専門家と呼ばれる人たちから、“百年に一度の経済危機”をどうしたら克服できるかというメッセージが一向に伝わってこない。最近やけに元気付いている麻生首相は、株価が上昇したのも“政策”を重視して経済対策を進めてきた効果の表われだといいたいのであろう。そして、ますます増長するのだ。嗚呼…。
1万2000円の定額給付金、高速道路1000円乗り放題、117億円のアニメ館、おかしな子育て支援などが、“百年に一度の経済危機”を救うとは到底思えない。アニメ館構想を発表した文化庁の役人のコメントが奮っていた。
「このような補正は、50年か100年に1回なので…」
これはもう漫画だ。自公“合体”政権のやることは、このように馬鹿げたことが多い。そんなことは少しも不思議でないのだ。そもそも自公連立がおかしいのであるから。
こういう局面での野党の役割は重要だ。特に民主党が果たさなければならない役割は大きい。出鱈目なことを平気で行う自公“合体”政権に対して民主党は断固として立ち向かわなければならない。「国民の生活が第一」を基本において、徹底的に戦うことである。すべてを集中して国民の生活を守ることに徹することである。一致結束も大事だが、国民の生活を守ることが最重要課題なのだ。政権交代を実現したからといって、すべての問題が解決するなどというものではない。“小沢問題の対処”もこのことを理解すればいとも簡単なのであるが、何度いってもこのことが分からないようである。嗚呼…。