政治家の責任!?
09年02月05日
No.1074
昨日、ほんの少しの間だが衆議院予算委員会の中継をみた。NHKの国会中継では、質問者の背後に自民党席がよく映る。私の見知った人物ばかりである。というより、深い係わり合いのある人物ばかりといっても良い。彼らの初当選の選挙か小選挙区決定の際に総務局長として深く関与していたからである。あるいは自民党が野党に転落した時、自社さ政権を作る際に「リベラル政権を創る会」の会員だった者も多い。私はリベラル政権を創る会の代表であった。
リベラル政権を創る会が設立されたのは、平成6年5月ころであった。だから、もう15年前になる。しかし、政治の世界には“時効”などない。いかなる動機や理由があったにせよ、リベラル政権を創る会に参加した者は“リベラル”でなければならない。私はリベラル政権を創る会の代表であったのだから、死ぬまでリベラルに責任をもたなければならないと覚悟している。
当時一年生議員だった安倍晋三氏もリベラル政権を創る会の会員だった。安倍氏の場合、動機は何が何でも政権党に戻りたいというものだったのかもしれないが、仮にもリベラル政権を創る会のメンバーだったのだから、リベラルに責任がある筈だ。安倍内閣が誕生し、憲法改正を内閣の方針とした時、私はこれを絶対に許すことができなかった。
平成19年7月『いまリベラルが問う』を発刊した際、その帯に私は次のように書いた。私の決意と執念からだ。政治家は自分の言ったこと、やったことに責任をもたなければならない。
「やれるものならやってごらん。
君には憲法を語る資格などない。
君は敗れる」
安倍首相は歴史的な敗北を喫した。平成20年9月麻生氏がまだ総裁選を戦っていた時、私はある雑誌の巻頭言に次のように書いた。
「(麻生氏は)政治音痴で腹黒い政治家なのである。
政治音痴ということは、政治の本質を知らないということである。
もっともらしい事をいっても決して信じてはならない。
腹黒い人というのは、卑しいのである。志が高くないのである。人を平気で騙す。
だから、そういう政治家のいうことに決して騙されないことである。」
麻生首相が卑しいことは、“さもしい”発言で明らかになった。さもしいのは、麻生首相その人なのである。解散について麻生首相は人を平気で騙してきた。民主党などは騙されたのではないか。国民も一時期ではあるが騙されそうになった。幸いそれに気付くのは早かった。もう大丈夫だ。麻生首相が現に行っている悪行の最たるものは、何十兆円という税金の無駄遣いだ。問題は定額給付金だけではないのだ。多くの国民は意外にまだこのことに気付いていない。
それでは、また。