要注意、要注意!!
09年02月03日
No.1072
NHKで国会中継が放映されているが、私はこれを見ることができない。ひとつは多忙だからである。しかし、何としてでもこれを見ようという意欲が湧かないのである。最近これは自公“合体”政権のひとつの作戦ではないのかと思っている。「何があってもこのままジッと凌いでいこう、そうすることによって国民は怒ることに倦むであろう」という魂胆である。要注意!!
この作戦には次のシナリオも用意されているのではないか。すなわち、「麻生首相には思い切り悪役になってもらい、どこかでお引きとりを頂く」というものである。内閣支持率が20%を割り込んでしまった麻生首相の人気が回復することは、ほとんど無理である。だから、自公“合体”政権は任期満了選挙を本気で考えている。そうだとすれば、時間はまだ十分ある。“四番煎じ”というかなり危険なシナリオだが、支持率10%前後の麻生首相の手による解散はそもそも危険なのである。どっちもどっちだとしたら、このシナリオは十分あり得る。
少し考え過ぎなのではないかという人もいるだろう。これは無理筋だと私も思っている。「“四番煎じ”など通用しないよ」といち早く指摘してきたのは、他ならぬこの私である。しかし、その可能性が出てきたと私はいち早く指摘する。自民党内部のこの陰謀について、私は特別な情報をっている訳ではない。だが、政府与党の方針に公然と反対する者が出てきたのがその証拠だと考えているのだ。
これまではどんなことがあってもこのような動きが無かったではないか。政府与党の幹部というか大勢も“四番煎じ”を考え始めたから、そのような動きが容認されているのだろう。どうも幹部が仕掛けているようにも思われない。そもそも現在の政府与党に本当の幹部などという人物がいるのか。確かに総理総裁はいる。幹事長もいる。選挙対策委員長もいる。政調会長もいる。大臣etc,etcもいる。しかし、ただその席に座っている飾り物だ。
長い間このような膠着状態を続けさせることは危険である。膠着状態が続くことは、一般的には政権をもっている政府与党に有利なのだ。少なくとも野党にとってプラスとはならない。野党も国民もそのことを知らなければならない。このような膠着状態の危険性を破るのは、野党の攻勢しかない。この攻勢が少ないのである。だから、国会論戦が少しも面白くない。解散・解散、政権交代・政権交代の一本槍では、国民も倦んでしまう。要注意、要注意!!
それでは、また。