ヘッダバイパス[j]ump
liberal-shirakawa.net 白川勝彦 Webサイト (HOMEへ)
白川勝彦へメールを送る
永田町徒然草を閲覧しています
自薦論文を閲覧します
白川文庫を閲覧します
フォトエッセイ即写一言を閲覧します
永田町徒然草
自薦論文
白川文庫
フォトエッセイ 即写一言
プロフィル
リンク

 

政界再編を見る視点

08年12月12日

No.1018

永田町に生臭い動きがあっちこっちで起こっている。私も現職の国会議員だった時、そのような動きをした方である。いうならば、そういう動きをした先輩である。しかし、そうした行動をする時、私はいつも覚悟を決めていた。場合によっては、自分の党内の立場がおかしくなり、最後は離党しなければならないになってもやむを得ないと覚悟した上で行動した。いうならば決死の覚悟である。そのような覚悟でやってこそ、若い者の行動が時には政局を動かすこともあった。

政治家が政治のあり方を変えようとするのは当然のことでないか。それは政治家の仕事である。麻生首相は“政局より政策”と口癖のようにいっているが、彼にとって政策とは何なのであろうか。政局とはいったい何なのであろうか。彼は政局を動かすようなことをやったことはない。彼の考えでは、政権はいつも自民党にあり、その中で上手く立ち回ることが政局であった。しかし、政権が自民党から他の政党に動くというのも政局である。歴代の自民党の総裁は、戦々恐々として薄氷を踏む思いで政権の運営をしてきた。その結果として、たまたま自民党は政権党であっただけなのだ。

政権党だから偉いのではない。選挙戦で国民の信任を得て、政権を付託されたからこそ政権を担当できるのである。自信をもって政権運営ができるのは、厳しい選挙に勝ち抜いた実績があってこそ可能なのである。氏でも素性でもない。経験でもない。選挙に勝ち抜いたという事実と自信なのである。いま自公“合体”政権は、選挙で勝てるかどうか自信がない。だから選挙を先延ばししているが、逆なのである。国民が自公“合体”政権は勝てないかもしれないと思い始めている。そういう時こそ解散して信任を得なければ政権運営などできないのだ。現在がそういう状態なのである。

こういう状況になると決まって“政界再編”を口にする政治家が出てくる。政界再編というのは、選挙の洗礼を得ないで政権に“ありつこう”という“ずるい政治家”のやり方である。旗幟を鮮明にして戦い、堂々と勝ってこそ活き活きとした政権を打ち立てることができるのだ。現下のように厳しい経済情勢の時に、力強い政策を実行するためには国民の信任を得た政権でなければ何もできないのだ。いま自公“合体”政権はいろいろなことをやろうとしているが、落城前に城の中にある財宝を奪い合っているようなものである。“埋蔵金”の分捕り合いとはよく言ったものだ。

総選挙はある政党が数を増やすためにやるものではない。選挙後に力強い政権運営と政策を実行するために行うのである。自公“合体”政権は政権を手放さないためにいろいろな理由を付けて解散総選挙を避けてきた。そして政権を自分たちだけで独り占めしようと目論んできた。自公“合体”体制は、永久政権を目指すために生まれた。だが、そんな都合の好い体制などある筈がない。

政権は国民のものである。道路特定財源の暫定税率問題の対応ひとつを捉えても、自公“合体”政権が国民本位ではなく、自分たちのために行動することを暴露してしまった。私は自公“合体”政権の本質を暴露するため、3ヶ月間にわたり道路特定財源の暫定税率問題を永田町徒然草で書き捲くったのである。その効果がようやく現われてきたと自負している。戦いとは、畢竟(ひっきょう)“倦まず弛まず”やるしかないのである ─ 勝ち抜くまで。

それでは、また。

  • 08年12月12日 01時02分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

白川勝彦OFFICE   白川勝彦へメール送信 ]

Valid XHTML 1.0 TransitionalValid CSS!Level A conformance icon, W3C-WAI Web Content Accessibility Guidelines 1.0

Copyright©K.Shirakawa Office 1999-2016 - Web pages Created by DIGIHOUND L.L.C. All Rights Reserved ©1999-2016
Powered by Nucleus CMS. Page designed by James Koster.Ported to Nucleus by Joel Pan. Re-design and adjusted by DIGIHOUND L.L.C. © 2006-2016