日曜夕方のNHKの番組は!?
08年06月02日
No.826
昨日東京は久しぶりに晴天だった。先週ほとんど毎日けっこう忙しかった。散歩にでも出かけようと思ったのだが、結局家でブラブラした。日本ダービーもみた。私は競馬をやらない。しかし、レースそのものをみるのは好きだ。一番人気のディープスカイが勝った。名前だけをみると、ディープスカイはディープインパクトと血縁関係があるのだろうか。そんなことも私は知らないのだ(笑)。
日曜日夕方のNHKの番組はそれなりにみれる。午前7時のニュース・『ダーウィンが来た!』・『篤姫』・『NHKスペシャル』まではそれなりにみられる。『サンデースポーツ』あたりからちょっとおかしくなる。だいいちNHKが「ニュース&スポーツ」というのは如何なものか。ニュースと同じくらいスポーツは大事なのか。そのうちに「ニュース&エンタメ」という番組でも作るつもりなのか。
民放の報道番組にはだいたい「エンタメ情報」がセットになっている。エンターテイメント情報は芸術芸能の情報ということだろう。芸術や芸能は文化であり、その情報を私は否定するものではない。しかし、民放のいわゆる「エンタメ情報」は芸能人ニュースである。芸能人の宣伝やゴシップを報ずる番組だ。芸能人は良い芸能をアウトプットしてくれればそれで良いのだ。「面白くない芸能を売れるようにするのはマスコミの仕事ではないだろう」といいたくなる。
NHKがこの数年間、午後1時過ぎから長時間やっている『スタジオパークからこんにちは』は「エンタメ情報」番組の類ではないのか。しかもそこに登場する芸能人たちは、ほとんどがNHKの芸能番組に出演している俳優などである。そこまでして番組の視聴率を上げる必要がNHKにあるのか。NHKの経営委員は国会の同意人事だった筈だ。6000億円を超える世界一のテレビ局の運営に責任をもつ者は、ひょっとすると日銀総裁よりも政治的に大切なような気がする。民主党などの野党はNHK経営委員の同意人事にもっと関心をもっても良いのではないか。
昨日に続きNHKに厳しいことばかり書いたのでちょっとは褒めておこう。昨日午後9時からの『NHKスペシャル』――「低酸素社会に踏み出せるか」はタメになった。副題に「ドイツの衝撃・模範はかつての日本」とあった。これをみると政府が「世界一の省エネ技術」というのがどうも怪しいということが分かる。ヨーロッパの環境問題は、省エネだけに限定されていないようである。最近のわが国の環境問題、CO2対策だけに限定されているような気がしてならない。
私は、環境問題は重要であると考えている。それは私たちの way of life を含めてもっと幅広に考えたほうが良いと考えている。しかし、CO2削減が環境問題の焦眉の急だとしたら、CO2削減が地球温暖化対策にもっとも重要であることをもっと徹底的に証明して欲しいと思う。政府やマスコミ等がCO2削減を強調すればするほど、疑問が生じてくるのである。要するに私は政府やマスコミを信用することができないのである。私の専門である道路特定財源や政治についてあれだけ出鱈目を平気でいっている者を、CO2削減問題だけは信用できると考えることは残念ながらできない。
CO2削減と地球温暖化の関係について得心がいかなくとも、電気やガスの消費を減らすことは有限な化石燃料の無駄遣いを止めることであり、経済的な節約にもなる。だいいち家内が喜ぶ。電気やガスだけでなく、およそ私たちの身の回りにないものを無駄遣いしてはならないと、子供の時から躾(しつ)けられてきた。できるだけ身近にある物を大切にする“慎ましい way of life ”は、損得を超えた日本人の生き方であった。“循環型社会”などという小難しい言葉を使わなくても、私たち日本人はそうやってこの狭い国土で生きてきた。なんとなく中途半端だが、今日はこのくらいにしておこう。
それでは、また。