油断ならない安倍首相
15年08月12日
No.1767
先週は、永田町徒然草の更新を失礼してしまった。夏バテした訳じゃないし、戦いの意思が薄らいだ訳でもない。8月7日から9日まで、恒例のお墓掃除と一足早いお盆参りに、郷里十日町市に行ってきたのだ。それに合わせて、ごく親しい友人の葬儀に出席し、また、姉や甥姪と小旅行をした。新潟県も暑かったし、長野県も暑かった。ただ、最後に宿泊した地長野県野沢温泉は涼しかった。自然の涼しさを感じたのは、実に久しぶりのことであった。
私は一昨日から、また仕事をしている。最近私は、仕事があること、その仕事ができることを、本当に有難いと思っている。人は、仕事を通じて他者と交わり、社会と繋がっていると思う。正業を持つ者だけにしか見えない、社会の様相がある。政治家も正業である筈だが、政治家が取り組まなければならない課題と、真剣に向き合っていない政治家が多くなったようだ。だから、トンデモ発言をしたり、見識を疑う行動をする政治家が増えたのだ。
昨日、鹿児島県では川内原発の再稼働が着手された。また、参議院安保法制特別委員会の審議が紛糾し、委員会審議が止まった。衆参の審議を通じて、審議中断は何度もなかったと思う。これまでの常識から言えば、審議ストップなど幾らあってもおかしくなかった。本気で怒る時は、野党も本気を出さなければならない。安倍内閣の出鱈目さには、多くの国民があきれ返っているのだから、野党はもっと、審議拒否や審議ストップを連発した方がいい。
このような時、安倍首相は一昨日から山梨県鳴沢村に夏休みに行っているという。“夏休みをとるな”とは言わないが、異例の国会の長期延長をしておきながら、自分は夏休みで山梨県鳴沢村で休養とは、総理大臣としての見識を疑われても仕方がない行動である。こういうことであるから、安倍内閣はほとんど行き詰まっている。まともなマスコミがあれば、倒れるであろう。
そのマスコミが、トチ狂っているのだ。わが国のマスコミは、北朝鮮や中国と同レベルだ。報道に関与する人々は、恥を知ってもらいたい。わが国の文化を、ある外国人が“恥の文化”と言ったことがある。その内容を詳しく憶えてはいないが、「己の本分を弁えない行動をとった人は、自ら責任を取る(ときには“切腹”)という気風」ということだったと思う。最近では、他者から責任を指摘されても居丈高に居直る人間が多くなってきた。政治家など、その筆頭だ。
安倍首相や安倍内閣の行動には、最近、何か不自然なところがある。安保関連法案を成立させるために中央突破するのを
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。