永田町狂騒劇 ─ その2
12年09月09日
No.1527
先週は、東京でも何度か、雨が降った。それでも、一向に涼しくならない。今朝早く、涼を求めて外に出たが、むっとする暑さだった。今年の暑さは、本当に“体に堪える暑さ”だ。民主党の代表選挙は、細野環境相の不出馬でケリが着いたようだ。野田首相は、ウラジオストックでのプーチン大統領との会談で、「12月頃ロシアを訪問し、領土問題の話をしたい」と言ったそうだ。どうも、野田首相の“近いうち解散”は、来年なのかもしれない。
只やみくもに、“解散、解散”と叫んできた谷垣自民党総裁は、そのために、再選がどうも怪しくなってきた。5~6人が立候補する模様だ。史上最多数の総裁候補の出現だ。私は、谷垣総裁の周辺に「消費増税の片棒を担いでも、碌なことにはならないよ」と言ってきた。私の忠告は、外れていなかったようだ。そもそも、“ドサクサ紛れ”に12.5兆円も増税するなんて、姑息過ぎ、大道から外れている。自民党の他の候補も、同じ穴の
民主党の代表選挙は、野田首相の再選で終わりのようだ。誰がなっても、民主党の劣勢を挽回することはできないのだから、それで良いのだろう。総選挙後、野田首相は退陣しなければならない ─ それだけのことである。一方、自民党の方は、総裁選に勝ち抜いた者が次の内閣総理大臣になれると思っているようだ。このままいけば、確かにそうなる。しかし、「自公民・談合の消費増税10%」反対の世論が盛り上がれば、果たしてそうなるか。
民主党と自民党の党首選と並行して、大阪維新の会の政党化が、今週行われるらしい。その名も「大阪維新の会」改め「日本維新の会」となるという。300の小選挙区に候補者を擁立すると、マスコミが報じている。もし、それが現実となれば、大したことだ。しかし、私には、こうした動きが胡散臭く思えてしょうがない。橋下大阪市長の発言には、危ういところが多々ある。それなのに、マスコミは無批判に異常に持ち上げている。
マスコミの異常な持ち上げに、橋下氏はかなり“トンでいる”ようだ。しかし、政治はマスコミのもち上げで行えるほど、簡単なものではない。1億3000万人が抱えている問題に、正面から取り組まなければならない。現下の国民が直面している最大の問題は
自公民・談合の消費増税10%の是非
である。日本維新の会は、この問題にどう答えるのだろうか。「消費税の地方税化」では、この問題にストレートに答えていない。それが問題なのだ。
それでは、また。