永田町狂騒劇の仕分け方
12年09月02日
No.1526
昨9月1日、東京でも久しぶりの雨が降った。それなりの雨であった。これで暑さが少し治まるかどうかは定かでないが、野菜や樹木には十分な雨だった。いままた、外では雨が降っている。心地よい雨音である。“いくら良い天気(笑)”が続いても、水が無ければ植物は育たない。このくらいの雨はごく普通の降雨だが、東京では20日ぶりの雨だった。まさに、干天の慈雨であった。
永田町が、急に騒々しくなった。自民党と民主党の、党首選挙が始まるからである。「自公民・談合の消費増税10%粉砕」の立場から言えば、どちらの党首選も、どうでもいいことである。しかし、自民党も民主党も、「自公民・談合の消費増税10%」の責めをはぐらかすための騒動として仕掛けてくるのだから、それなりの注意をもって見なければならない。いま、民主党と自民党に籍を置く者は、誰でも消費増税反対という筈がない。
だが、今回の選挙に立候補する者が、「自公民・談合の消費増税10%に関して、どう発言するか」を、十分な注意をもって見ていかなければならない。“近いうち”に行われるという総選挙の、最大の争点だからである。いつも言っているように、消費増税10%の法律はできたが、まだ決まった訳ではない。総選挙で、自民党と民主党の党首がどう発言するかは、最大の関心事となるからである。
「大阪維新の会」の動向が盛んに報道されているが、大阪維新の会が「自公民・談合の消費増税10%」についてどういう立場なのか、注目している。自公民の談合の動きが出た頃、確か強く批判していたと記憶しているが、最近の発言は、どうも定かでない。しかし、次回の総選挙で「自公民・談合の消費増税10%の問題」を避けて通ることは、できない。「賛成なのか、反対なのか」は、二者択一である。口先では誤魔化せない。
このところの歴代の首相がデタラメなことをやってきたため、まさに内患外憂である。こういう時は、いろいろな政治の動きがあり、おかしな政治家が出てくるものである。しかし、政治は遊びではない。国民の生活と関心からは、離れられない。また、国民もその視点を失ってはならない。次の総選挙の最大の問題は、「自公民・談合の消費増税10%の是非」である。そういう目をもって見れば、永田町狂騒劇の見究めは、極めて簡単である。
それでは、また。