いま何をなすべきか。
11年03月14日
No.1466
今朝、私は定刻に白川勝彦法律事務所に出勤した。地下鉄とタクシーで、いつもの通りにたどり着けた。一人は、計画停電のために出勤できなかったのだが、その一人を除き、全員出勤していた。先週金曜日の、それぞれの強行帰宅について訊いた。皆、それぞれに大変だったようである。そして、私は事務所のスタッフに昨日から今日の永田町徒然草を読んでもらい、今後のことについて打ち合わせた。
それに先立って、まず、事務所の不要な電燈は、全部消させた。そして、さらにメーンの部屋の蛍光灯も、半分を間引きするように指示した。23区や千代田・港区などの計画停電はないといわれているが、そんなことはあり得ないのだ。そうならないように、白川勝彦法律事務所は思い切って節電しなければならのだと説明した。暖房がいちばん電気を食うのだから、オーバーなどを着ながら仕事をしなさいとも言った。もちろん私の部屋は、電気も点けないし、暖房も入れないかった。そんな部屋で、皆と弁当を食べた。
携帯電話も普通電話も、また通じづらくなっていた。会社同士の安否の連絡などが多いのだろうか。最低限の仕事を済まして、私は国会に行った。霞が関や永田町がどうなっているのかを確かめるためであった。案の定、中央省庁のビルの電燈は、煌々と点けられていた。国会の建物も同じだった。廊下などの電燈は、普段と同じように煌々と点けられている。廊下の電燈など、明りが少しとれればそれで良いのだ。
オフィスの電燈も同じだ。いま、ほとんどの事務はコンピュータでやっているのだから、事務所全体にほんの薄明かりがあれば、ほとんどの事務作業は支障など無い筈なのだが…。今日は、そのまま自宅に帰ることにした。東京メトロ丸の内線の国会議事堂前駅で乗り、赤坂見附駅で同銀座線に乗換えて、外苑前駅で降りた。国会議事堂前駅でも、外苑前駅の階段やプラットホームの電燈は全部煌々と点いていた。評判の悪い暖房は流石になくなっていたが、銀座線の電車の暖房は、相変わらずだった。自宅に帰り、まず、アンダーシャツを着替えなければならなかった。
計画停電のために、平穏な生活や経済活動が著しく損なわれている。極めて評判が悪い。要するに、必要ないことを無理矢理にしようとするからこうなるのだ。誰も停電されたら困る。だから、停電を避けるためならば、首都圏の人々はどんなことでも努力する。それを徹底的に行うことに、まず全力を尽くすべきなのだ。
枝野官房長官が度々テレビで喋っているが、どうでもよいことを懸命に喋っているようで滑稽でさえある。テレビはどこの局も大震災について連日放映しているが、「いま何をなすべきか」をもっと伝えて欲しいし、論じて欲しい。ジャーナリズムとは何かも、いま問われているのだ。
最後に、リビアではカダフィ政権が反政府軍に迫っているという。私がいちばん案じていたことである。国際政治も、日本の大震災だけに関わっている訳にはいかないであろう。
それでは、また。