民衆革命第三幕の主役は…!?
10年06月17日
No.1439
鳩山首相は、平成22年度通常国会を務めあげることなく退陣し、菅内閣が誕生して、昨日閉幕した。菅首相が、これからどれだけ総理大臣職に務めるつもりなのかは知らないが、あまり迫力のある立ち上がりではない。「新しい酒は新しい革袋に入れよ」と言われているが、果たして菅内閣が新しい酒なのかも分からない。
鳩山首相は、普天間問題で躓(つまづ)いたと言われている。鳩山首相を補佐して普天間問題を解決する責にあった岡田外相・北沢防衛相・前原沖縄担当大臣たちは、揃って留任した。菅首相は、鳩山内閣の副総理だったのだ。大将を殺してしまった者が恥もなく居座っている菅内閣に、私はあまり好感を持てない。だから、ほとんど関心がないのだ。
新しく誕生した菅内閣は、政権担当能力があることを誇示したいようである。しかし、昨年の総選挙で誕生した鳩山内閣・民主党政権は、民衆革命を達成する政権でなければならない。鳩山内閣を継ぐ内閣の使命も、そこにある筈だ。私は、菅首相の演説などほとんど聴いていない。菅首相が民衆革命の意義を理解している政治家だと、私は思っていないからである。それは、菅首相のこれまでの政治経歴を知っている者にとって、ほとんど常識であろう。
民衆革命は壮大で、質の高いものでなければならず、器用に小賢しくまとまるものではない。“混乱を通じて生まれた調和”でなければ、民衆革命の成果に値しない。民主党は、あまりにも小賢しくまとまろうとしているが、そんなものを期待している民衆はいない。そんなものを期待していたのでは、民衆革命など達成できるものではない。
3年前の参議院選挙から、民衆革命が始まった。通常国会が終わり、参議院選挙に突入する。今回の参議院選挙が民衆革命の第三幕となるのか、それとも、在り来りのつまらない参議院選挙になるのか。少なくとも、民主党は第三幕の民衆革命の主役ではないようだ。民主党にそんなものを期待すること自体が、間違っているのかもしれない。民衆革命の主役は、あくまでも民衆自身でなければならないのだ。
それでは、また。