これからの政治カレンダー
07年03月01日
No.351
今日から3月である。気象情報によると本日は、全国的に良い天気のようである。結構なことだ。長い日本列島であるから、今日のように全国的に快晴という方が珍しい。ところで、今冬は全国的に暖冬であった。暖冬というとよく地球温暖化のせいだと一部の人たちは大騒ぎするが、暖冬と地球温暖化は必ずしもイコールではない。
地球温暖化は確かに進んでおり、それ自体深刻な問題である。このことを私は少しも否定しない。だが地球温暖化が暖冬の原因というならば、来年も暖冬にならなければならない。私のかつての選挙区は、日本一の豪雪地帯である。雪問題は、地域の政治問題である。だから雪についてある程度の専門家にならないと政治家は務まらない。雪の少ない冬になるとその原因は地球温暖化だという人が必ずいた。私たちのような大豪雪地帯としては、本当に雪が少なくなるのであれば地球温暖化も無碍には否定できなくなる。豪雪地の苦労というのはそのくらい深刻なのだ。しかし、小雪だった翌年に無情な記録的豪雪を何度も経験した。そうなると小雪=地球温暖化説はパタリとなくなる。
さて、今年の政治カレンダーはどうであろうか。統一地方選と参議院選挙がダブる、12年に1回廻ってくる年であることはいまさらいうまでもなかろう。この年が「亥年」にあたるために、政界には亥年の選挙は自民党が負けるという「亥年伝説」がある。総務省は今年の統一地方選挙の「統一率」が30%を切ると発表した。こうなると統一地方選と参議院選挙がダブるというのは単なる数学の問題(いや算数の問題なのかな?)で、亥年伝説の自民党が負ける原因はその根拠を失うのではないかという気がする。国民も単なる数学的なダブリに自らの命運を託するようではいけないと思う。ちなみに中国では、亥年を「豚年(ぶたとし)」というのだそうだ。豚年は、お金に恵まれる年なのだそうだ。
今年の最大の政治決戦は何といってもやはり参議院選挙であろう。投票日は7月22日と事実上決まっているのだそうだ。そうすると5ヶ月後に政治決戦がやってくることになる。これを「あと5ヶ月しかない」と捉えるか、「まだ5ヶ月ある」と考えるかだ。私はどちらも必要だと思っている。あと5ヶ月と捉えて、もっと緊張感をもつ必要があるように思う。一方、まだ5ヶ月あると考えて、最後の最後まで諦めずに執念をもって戦いを進めていくことも野党にとって必要な気がする。
統一率が下がったといっても、4月にはいちおう統一地方選がある。いくつかの統一地方選は、参議院選挙の帰趨を占うことにもなる。そういう意味では大切だ。そうすると3月はその前の月ということになる。いうならば今年の政治決戦の序章の序である。統一地方選と国政の補欠選挙が終れば、一挙に参議院選挙になだれ込む。政党や政治家は、今年のゴールデン・ウィークを連休などといって休むことは許されないであろう。今年の前半は、このように選挙選挙の年になる。
以上のような認識を私はもっているので、この永田町徒然草も政治問題や選挙に関することをできるだけ書こうと思っている。論ずべきテーマ、検証しなければならない問題は山ほどある。そういうことを一つひとつ丹念に書いていくつもりである。どうかお付き合いを願いたい。私はこれからも毎日この永田町徒然草を更新していくつもりである。そうすると1週間も間をあけると量が多くなり、多分読めなくなると思う。できれば毎日その日の内に読んでもらいたいとお願いしている理由はそのためである。
それでは、また明日。