『FORUM21』の連載記事を掲載
07年02月17日
No.339
「白川文庫」の雑誌などの執筆論文を紹介するところに、『FORUM21』に連載中の「創価学会党化した自民党」を設けた。これまでいろいろな形でWebサイトで紹介してきた記事を分りやすく読むことができるようになったと思う(2月1日号が郵送の都合で遅れている。早晩補追される)。『FORUM21』は隔週誌である。この前書いたばかりだと思っていると直ぐに〆切のメールが編集者から入る。実はいま3月1日号の原稿をだいたい書き上がったところである。いろいろとそれなりの苦労がある。
創価学会というのが、そもそも得体のハッキリしない存在である。創価学会と創価学会党というのは、一応は別である。でも創価学会党の姿と特質は、公明党をよく観察すればだいたいのところは判る。創価学会と公明党はいろいろな手練手管を使っているが、それは世を欺くテクニックに過ぎないことを多くの国民が知っている。だから公明党の創価学会党性を指摘するのはそれほど困難ではない。しかし、私のテーマは「創価学会党化した自民党」である。
「創価学会党化した」とは、創価学会党に化けた自民党という意味ではない。自民党もあえて化けるつもりはもっていないであろう。創価学会のマイナス・イメージを自民党はよく知っているからである。時には自民党が意識さえしていないことを具体的に指摘して、その創価学会党性を明らかにすることはそれほど簡単なことではない。自民党という政党をまず知らなければならない。また歴史的視点も大切である。かつてはどうであったかを明らかにし、それと今日の自民党とを重ね合わせなければならない。そこに違いがある場合には、その違いは何であるかを次に明らかにしなければならない。
その違いのすべてを創価学会党化しているなどと私は断定するつもりはない。事実によって検証されない決めつけは、説得力もないし相手にとって実は痛くも痒くもないのだ。感情的な駄文を書き連ねるつもりは私には毛頭ない。それにしても自民党の創価学会党化を立証することは、当初考えていたようにそんなに困難な作業ではなかった。今回の論題は、「反自由的で非民主的になった自民党」であるが、約半日で書き上げることができた。それは自民党の創価学会党化がかなり進んでいるからであろう。自民党の創価学会党化は、自民党の内部問題だけでは納まらない。日本の政治の問題でもある。なぜならば、自民党は自公政権の大部分を占める政党だからである。共産党や社民党の内部問題とはちょっと性格を異にする。
それでは、また明日。