あとは自分の土で咲け!
09年09月02日
No.1277
2009年8月30日という日が、政権交代と民主党にとって“ジャンプの日”であったことに異論は少なかろう。“ステップの日”を一昨年の参議院選挙の投票日とすることにもあまり反対はないのではないか。それでは“ホップの日”はいったい何時だったのだろうか…?
一昨日から私はこのことを考えている。深く考えるとこの答は意外に難しい。今度民主党の議員に会ったときは、それぞれにこの質問をしてみようと思っている。たぶん民主党議員の回答は、人によって異なるのではないか。そんなことは一向に構わないが、私としては興味ある。そうしておくと、これから民主党議員に会う場合、ひとつの話題は事欠かないことになる(笑)。
読者にも私は同じ質問を投げかけてみたい。どうでもよい意地悪な質問かもしれないが、これからの民主党政権の課題を考える上で非常に大切になってくるのではないか。いま世の中は民主党の圧勝で沸き立っている。こんなときに冷静さを求めるほど私は野暮じゃない。大いに狂喜乱舞してよいのだ。しかし、興奮はやがて去り、平常に戻る。そのとき今回の民衆革命がなぜ成し遂げられたのかを冷静に考えなければならない。そのとき“ホップの日あるいは最初の契機”が何だったかを押さえておくことは役に立つであろう。
自公“合体”政権が惨敗した理由も話題になっている。傾向が衰退する場合に“ホップ・ステップ・ジャンプ”とは言わない。たぶん同じような表現はあるのだろうが、残念ながら私は知らない。大惨敗の日が2009年8月30日であることに異論はでないと思う。しかし最初の契機・次の契機が何時だったかは、論者によって意見が分かれること請け合いである。もちろん私が“最初の契機は自民党と公明党との連立”と答えることは、多くの読者が想像するとおりである(笑)。
作家吉川英治の
菊作り咲き揃う日は蔭の人
は有名だが、私はそれほど枯れてもいないし、甘くもない。
同じ吉川英治が詠んだ句に
菊根分けあとは自分の土で咲け
というのもある。
私の現在の心境は、後者の方である。
それでは、また。