造反有理…。
09年07月19日
No.1231
今日は単純かつ明白な話をしてみよう。解散総選挙は、混乱した政局の中で如何なる政権を選択するかという話である。政権選択とは、政党の選択と同じことなのだろうか。マニフェスト、マニフェストといわれているが、はたしてマニフェストだけで政権選択はできるのであろうか。マニフェストは、政策を中心としたモノである。しかし、国民にとっては誰を内閣総理大臣に選ぶかということが、いちばん分かりやすいし、政治とはそもそもそういうものであろう。現に諸外国では、選挙になると党首のポスターだけが街頭に貼られていた。
自民党と公明党は、来るべき総選挙でも引き続き政権を担当したいと訴えるのであろう。ならば尋ねる。自民党の候補者といえども、さすがに麻生首相で政権を運営するとは言えないであろう。たぶん10人中6~7人は、別の人を考えているのであろう。その人が誰なのかを言わないで、自民党に投票してほしいというのは不誠実である。詐欺みたいなものである。前回の郵政総選挙では、郵政民営化だけが問われたのではなくて、小泉首相が主導する自民党が選ばれたのだ。
小泉首相の後を、安倍首相→福田首相→麻生首相が襲った。彼らを選んだのは自民党と公明党だが、国民は勝手に選ばれてしまったと思ってきた。野党も、総選挙の洗礼を受けないで3人も内閣総理大臣を変えてきたと批判してきたではないか。麻生首相の下で“一致結束して戦おう”と言っている自民党と公明党の候補者は、もし過半数を制したら麻生首相を再び選出するといっているのである。本当にマジ。已んぬる哉。
もしそう思っていないのであれば、この際、自民党と公明党の候補者は次の内閣総理大臣候補を明らかにして総選挙に臨むべきなのである。そのためにも総裁選を前倒ししてでも、自公“合体”政権は内閣総理大臣候補者を決める必要があるのだ。もし麻生首相以外に内閣総理大臣候補がいないというのであれば、自公“合体”政権は政権担当能力がないことを自白しているに等しいのだ。真面目に議論しなければ、来るべき総選挙で自民党が勝つことなど到底できない。当然のことではないのか。“懇談”している場合じゃないだろう! 喝。
それでは、また。