昨日のつづき
09年06月20日
No.1202
昨日は"時間切れ"で尻切れトンボになってしまった。そのようなことがないように、今朝は早く起きてこれを書いている。外はまだ真っ暗である。文章だけだとまず昨日のようなことはないのだが、表を作るのが私には大変なのだ(笑)。
<永田町徒然草No.1201からつづく>
次に「仮に、いま、総選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか」の数値である。
データ内容 | データ数値 |
---|---|
自民党 | 32→30→32→30→28→25→22→●24→27→27→★25→23% |
民主党 | 34→32→30→33→36→38→42→●36→31→32→★38→43% |
答えない等 | 24→26→29→26→27→28→28→●28→31→31→★26→26% |
公明党 | 4→5→4→5→3→3→3→●4→3→4→★5→3% |
共産党 | 3→4→2→4→3→4→3→●5→5→3→★3→3% |
社民党 | 1→1→1→1→2→1→1→●2→2→2→★2→1% |
他の政党 | 0→0→0→1→1→1→●1→1→1→★1→1% |
比例区に関する動向調査は、間近に迫った総選挙の予想をする上でかなり重要である。政党支持率に比べればかなり上下するが、内閣支持率よりはるかに堅く意味のある数値のだ。昨日は西松建設関係者の公判があった。検察は"時代掛った"冒頭陳述をしたようだ。例によって、マスコミがこれを大々的に報じていた。このくらいのことでは政党支持率は動かないが、この土日に世論調査をすれば多少は動く可能性のある数値なのである。
「自民党に投票」という数値が過去最低だった今年2月の22%より1ポイント多いだけである。麻生内閣の誕生直後からみれば、約10ポイントも下がっている。麻生首相は、「やはり首相になった直後に解散しておけばよかった」と悔やんでいるであろう。後悔先に立たずだ。昨年の秋に10月26日総選挙の日程を仕組んだのは古賀自民党選挙対策委員長だと私は見ている。数日前この人が"都議選とのダブル選"と言ったのは、意趣返しなのではないか。
「民主党に投票」という数値は、過去最高である。小沢代表の時代にもなかった。それ意味することは大きい。鳩山民主>小沢民主なのだ。多くの人々がこのことにまだ気づいていない。政治評論家もまだこのことを指摘していない。党首の力を判断するためには、あらゆる要素・側面を考慮しなければならないのだ。選挙においては特にそうだ。私は民主党代表選において、鳩山氏を強く推薦した。やはり間違ってはいなかったと思う。
比例区動向調査で特に注目しておく必要があるのは、「答えない等」の数値である。この数値は、政党支持率の「支持政党なし」と密接に関連する。リンクしている。国民の投票行動が固まってくると、どちらの数値も少なくなる。この数値が少なくなったとき、どの政党が支持を伸ばしているかを見ればよい。国民の期待・評価はその政党に傾いているのである。上の表で「答えない等」の数値が過去24~26%という時期があった。その時の自民党・民主党の数値を見ていただきたい。ほとんど伯仲である。
今回の調査では26%であるが、民主党に投票が43%に対し自民党に投票は23%である。ほぼダブルスコアで民主党が勝っている。「答えない等」の数字が20%前後になり上記ダブルスコア以上の差がつけば、民主党の勝利は確実となる。私があまり解散総選挙を煽らない理由はここにある。
数字は小さいが公明党、共産党および社民党の数値は微妙に変化している。もともと数%しかない政党にとって、1%の変化はきわめて深刻なのだ。
外が明るくなってきた。それでは、また。