政治は“一期一会”だ。
09年06月14日
No.1196
私は“だいたい”鞄にデジカメを持っている。白川Webサイトの「即写寸言」に、少しは気の利いた写真を掲載したいと思うからである。「あっ、これはいいなぁー」と思ってもデジカメがないと撮れない。「これは載せよう。後で撮っておこう!」と思っても、用を済ませそんなに時間が経っていないのに同じ写真はもう撮れない。雰囲気が微妙に変わっているのだ。写真は、げに“一期一会”だ。この写真は、それなりの会心の1枚なのである。
ちょうど7日前のいまごろ、私は国会に行っていた。このようなイメージの写真がどうしても必要だったのだ。少し早すぎたので会館係の部屋でしばらく話をした。日曜日は午前8時30分にならないと国会議事堂の構内に入れないからだ。時間が来たので私は勇んで国会の中に入り、いろいろな角度から愛用のデジカメで写真を撮った。その中の1枚である。私にとっては、まさに会心の写真なのである。
先週の日曜日(2009年6月7日)前の数日は、雨が降ったり曇天の日が続いていた。そして翌月曜日から同じような天候であった。五月晴れの青天の日は、結局この日しかなかったのだ。私が撮りたかったのは、まず美しい青空だった。奇麗な青空は、朝でないとなかなか撮れない。もうひとつのポイントは、国会議事堂だと誰にでも判る必要があるのだ。できれば陰影をつけたいと思っていた。この写真は、だいたい合格しているではないか。
写真の自慢をしようと思っている訳ではない。政治も一期一会なのだ。いや一期一会の連続だといって過言ではない。今朝6時のNHKニュースでは、もう鳩山総務相の辞任のことなど一言も無かった。鳩山前総務相の政治的行動、特に自民党を離党するかどうかだけを国民は注視している。昨日のニュースによれば、鳩山前総務相は“しばらくの間は自民党に留まる”と言っていた。そうであるならば、国民はもう関心をもたないであろう。国民は“どうぞご自由に(いや勝手に)”したらと見放すだけである。
今日の日曜定番の政治番組で、こういう問題をどう取り上げられ、論者は何を語るのであろうか。その一言一言が政治と政治家の評価を決めていく。“具体的状況における具体的行動”が問われているのである。「綸言汗の如し」だし、「覆水盆に還らず」なのだ。この永田町徒然草も同じだ。そこに難しさがあるし、なにがしかの意味があるとしたらその点である。
それでは、また。