絶対面白い番組!?
09年02月19日
No.1087
今日は述べたいことがいっぱいある。しかし、それらの全てを書くことはできないし、仮に書いても読者は読まないであろう。特に優劣はないが、この永田町徒然草の特色もある。そうすると今日のテーマは、やはり昨日のモスクワにおける小泉元首相の発言となる。「定額給付金を3分の2で再可決する本会議が開催される場合、私は欠席する」という発言だ。
自民党の幹部らは、小泉元首相に同調して“造反”する議員は少ないといっている。マスコミも大したことにならないと予測している。しかし、定額給付金が再可決によって最終的に実施されるかどうかが問題ではないのだ。「定額給付金に誰が賛成したか」が問題なのである。再可決する本会議に出席して賛成票を投じた議員は、定額給付金の確信犯ということになるのだ。国民の3分の2が反対する定額給付金に賛成票を投じることは、国会議員にとって致命傷になるのである。
国会議員は、ある法律に賛成したかどうかで選挙の洗礼を受ける。日本ではこの辺りがどうも曖昧である。地域の公共事業に貢献したとか、地元に因縁があるかどうかで判断されることが多い。それを悪いとはいわないが、国会議員がいうほどそんな力などないのだ。しかし、ある法律が制定されたことに国会議員は責任を負わなければならない。今回の定額給付金が実施されるかどうかは、十数人の衆議院議員の投票によって最終的に決まるのである。
自民党や公明党の国会議員には、定額給付金を止めさせる力があるのである。2兆円の無駄使いを止めさせることは国家に対する大きな貢献だ。十数人で定額給付金を阻止することができるのに、それをしないのである。その責任は強く責められて当然である。それが早晩行われる総選挙で問われるのである。同じことは、道路特定財源の暫定税率についても言える。こちらの方は30兆円の強奪だ。それぞれの小選挙区で立候補する自民党や公明党の候補者にその責任を問わなければならない。
“皆んなで渡れば怖くない”で、何だかんだと理屈を付けて定額給付金の実施を可能にする本会議に出席しようとしている。その人たちにマイクを突き付け、その発言と表情をテレビで放映することがマスコミの使命である。再可決に賛成する320名が問題ではないのである。だから「あなたはなぜ定額給付金に反対しないのですか」と訊くべきなのである。そして「景気対策だ、困っている人が助かる」などと馬鹿げたことを言わせるのである。それを延々と放映するのだ。そういう番組を作ったら、絶対に面白い番組となること請け合いである。もっとも創価学会・公明党から直ぐにストップがかかるだろうが…。記憶にある人はほとんどいないであろうが、昔そういう番組があった。経験ある者も時には必要なのである。
それでは、また。