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2006年11月26日

ピタリと止まった間食の癖

私の生活は、きわめて規則正しいものとなった。毎日、2時間は最低歩く。気分の乗った時などは、3時間、4時間という時もある。運動が終ると、風呂に入る。これまではカラスの行水であったが、できるだけ長く入る。最低でも40分、長い時は1時間くらい入る。運動で汗を流し、入浴でまた汗を思いっきりかいて、最後にヘルスメーターにのる。うまくすると、2キロくらい体重が減るのである。それは、一時的なものだということは分かっているが、それでも嬉しい。

食事の時間も長くなった。その日の野菜をどんぶりに盛り、これを良く洗って果物ナイフで料理する。キャベツなどは、あまり細くきると食べた後のしっかり感がでてこないので、あまり小さくは切らない。キャベツの芯に近いところが貴重なのだ。これがしっかり感をだしてくれるのだ。後で知ったのだが、この固い部分に栄養が豊富なのだそうだ。きゅうりやトマトやバナナはできるだけ細かく切る。ムシャムシャと食べれないようにするためである。こんなことをしていると10分から15分くらいかかる。それからテレビを見ながら食べ始める。40分くらいかかる。私は昔から早飯の大食いであった。これが太る原因だということは知っていたが、ある程度のスピードで食べないと美味しいものが美味しく感じられないのだ。これも貧しい時代に育った悲しい性(さが)なのであろう。

今度はそうはいかない。正直いってそんなに旨いものではないし、原則すべて生の野菜である。熱いご飯に生卵をかけて胃袋にかっこむという訳にはいかない。だいいち、キャベツやきゅうりなどはよく噛まないと呑み込めない。またよく噛まないと美味しさを味あうこともできないのだ。これしか食べれないのだから、美味しく味あうにはよく噛むしかしょうがないのである。豆腐なども、できるだけ小さく切って、何度も味あえるようにしなければならない。豆腐にも納豆にも醤油はかけない。最初はさすがに物足りないものがあったが、よく味わって食べると豆腐には豆腐の旨さがあり、納豆には納豆独特の旨さがある。醤油をかけたのでは、この微妙な味はとうてい分からない。こんな按配でどんぶり一杯の食事をとっていると、45分くらいが経っているのである。これまでの私にはとても信じられないことであった。

私が太る原因は、早飯の大食いだけではない。1日4食という長年の習慣だ。4食主義は、大学受験の時からのものだ。大学受験の勉強をしていた時、夜12時近くになると腹が減ってどうしょうもなかった。だから、私は母に頼んで12時を過ぎた頃、夜食を作ってくれることを頼んだ。既に60歳を過ぎていた母であった。一眠りして12時近くになると起きて簡単な夜食を作って私の勉強部屋に持ってきてくれた。無学な母であったが、東大を受けようとして一生懸命勉強している私の必死さは分かっていたのだろう。夜食を食べながら、母といろんな話をしたことを懐かしく思い出す。

大学時代は、6年間ずーっと寮にいた。夜も昼もない生活だった。夜12時過ぎに酒を飲みながら夜食を食べるのは、ひとつの日課だった。社会人になってからも夜食を食べるのはやまなかった。政治活動を始めてからは、いつも夜遅くまで何かをやっていた。12時前後になると夜食を食べに行くのは、白川事務所のひとつのスタイルだった。これは国会に出てからも変わることはなかった。私にとって1日4食は常態であった。麻雀などをやっていると5食、6食も食べた。仲間からよくそんなに食えるもんだねぇといわれた。ただ私は酒はほとんど呑まない、いや飲めないのだ。何かを口にいれたがるのはその代わりと思っていた。

体重を減らすために本格的なダイエットをする以上、この4食主義をやめなければならないことは明らかである。だが40年以上続いた癖をやめるというのは、そんなに簡単なことではない。夜眠る頃になると満足にカロリーのある食事をとっていないのであるから、当然のことながら何か食べたくなる。それは当然のことだ。ダイエットで一番つらいのは空腹に耐えること、食べたいのを我慢することである。そこで私は夕食をできるだけ遅くとることにした。午後8時前後を夕食の時間とした。

それまではどんなに忙しくても、「腹が減っては戦はできぬ」といって午後6時頃に夕食を必ず食べていた。12時前に寝ることはまずない生活であったので、6時間も空くのだから夜食を食べたくなるのは当然だったと思う。だから、夕食をできるだけ遅くとるようにしたのである。これと関係するが、昼食もできるだけ遅くとるようにした。昼食の前か後に2時間近くの運動をするのだから、これはあまり苦にならなかった。午後8時前後から夕食をとリ始め、終るのは9時近くである。さすがに寝る前にちょっと食べたいということは全くといってよいほどなくなった。

40年以上続けてきた夜食をやめたことは、別の効果をもたらした。朝起きになったことである。いくら遅く夕食をとったといっても夜食とった場合に比べればかなりの間なにも食べていないことになる。だから、明け方になると腹が減って目が覚めるのである。朝寝坊も私の長年の悪い癖だった。健康生活を始めたからといっても、そんなに早く寝ていた訳ではない。だからそんなに早く起きることにはならないのであるが、朝になると空腹で目が覚め、早く朝食が食べたいのでベッドから起き上がるようになった。朝の6時前後である。そして野菜中心の朝食作りから私の一日が始まるのである。その結果、早起きになった。朝早く起き、十分な運動をする。そういう生活をしていれば疲れのせいで夜は早く眠たくなる。早寝という訳ではないが、午後12時を過ぎた頃にはベッドにつくようになった。特に意識したわけではないが、「規則正しい生活スタイル」となっていった。

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