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地震概略

平成16年新潟県中越地震は直下型。震源は深さ10〜20kmの浅さ。小千谷市や山古志村等、震源の真上で被害甚大。
小千谷市直下の地殻内部で北西と南東から力が加わり、震源部が盛り上がる逆断層タイプ。この地域のM6.8級は1828年のM6.9以来176年ぶりで、1964年の新潟地震とは異なる。

新潟平野は厚い堆積層に覆われ、地上には現れない伏在断層も多数。こうした見えない断層による地震の可能性が示唆されているほか、群発的な発生という地域的な特性を指摘する専門家もある。

国土地理院は新潟県中越地震などの地震活動のデータを解析し、新潟県を中心に広範囲の地殻変動を確認したと発表。電子基準点が、湯之谷村で北西方向に約5cm、栃尾市で約5cm(速報値)移動していた。この地殻変動から、長さ約22キロ、幅約17キロの断層が約1.4メートル滑ったと推定(震源近く9カ所の電子基準点が停電などにより通信不調のため、暫定数値)。

11月4日、地震予知連絡会は「本震と最大余震、その4日後に起きた震度6弱の大きな余震に対応する3つの震源断層がある」との見解を示した。西下がりで並行する2断層と、東下がりで2断層に直交する、ペアの関係にある断層(共役断層)の計3つが動いたという。「震源地周辺は複雑な地殻構造になっており、本震の影響で弱い断層が動いた」(東大地震研 平田教授)そうだ。

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